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融資審査マンの見方

年商3,000万円で融資はどのくらいまでですか?

会社が融資をどのくらいまで受けられるかどうかは返済能力などいろいろな条件がありますが、年商も1つの目安です。
年商3,000万円の場合、どのくらいの融資が受けられるかというのが今回のテーマです。

融資がどのくらい受けられるという質問

中小企業で経理をしており、銀行からの融資を考えています。
うちの会社の年商は3,000万円くらいです。
一般的に年商のどのくらいまで融資は受けられるものでしょうか?
年商の3ヶ月くらいと聞きますがそうなのでしょうか。
年商の3ヶ月くらいとなるとうちの会社の場合には750万円くらいということになります。
年商3,000万円だとどのくらいまで融資は受けられるものでしょうか?

どのくらいまで融資は受けられるの目安

どのくらいまで融資が受けられるかどうかは大きく次の2つの要素によって決まってきます。

返済できるかどうか

どのくらいまで融資が受けられるかどうかの1つ目の要素は「返済できるかどうか」です。
銀行は融資を検討する場合には必ず審査を行いますが、その審査の最大のポイントは「返済できるかどうか」です。
銀行としては当然、融資は最後まで返済をしてもらわなければなりません。
万が一、融資が最後まで返済されない場合には貸倒れとなりそれは銀行の損失となります。
そのため「返済できるかどうか」が銀行の融資審査の最大のポイントです。
返済ができるかどうかは年商の規模もそうですが返済できるだけのキャッシュフローがあるかどうかです。
キャッシュフローは利益によって大きく左右されます。
例えば1,000万円の融資を5年で返済する場合には利息除きで毎年200万円の返済が必要です。
この200万円の返済がきちんとできるどうかです。
年商3,000万円の場合、200万円は約7%となります。
大雑把ですが少なくとも年商対比7%の最終利益がないと理論上は返済ができません。
会社によって利益率は異なりますが、年商対比7%の利益というのはかなりしんどい水準だと思います。

資金の必要性があるのか

どのくらいまで融資が受けられるかどうかの2つ目の要素は資金の必要性です。
銀行は融資の必要、つまり資金需要がないのにむやみに融資をすることはありません。
資金需要があって初めて銀行は融資するということです。
1,000万円の融資を希望されるのであれば、その1,000万円の資金の必要性があるのかどうかです。

どのくらいまで融資が受けられるかどうかは①返済ができるかどうか ②資金の必要性 の主に2つの要素によって決まる

年商3,000万円でどのくらいまで融資が受けられるか

年商3,000万円でどのくらいまで融資が受けられるかどうかは返済能力などのその会社の個々の事情によって異なりますが、一般的にはやはり年商の2割から3割がどのくらいまで融資が受けられるかどうかの目安になります。
もちろん年商の半分以上の融資を受けている会社もありますが、一般的には年商の2割から3割と考えてください。
年商3,000万円であると600万円から900万円程度です。
年商の2割から3割までが融資の返済ができる限界です。
また融資には当然ながら利息の支払いがあります。
借入金が多いとそれだけ利息の支払いが多くなり、利息の支払いのために利益が赤字になってしまうといった事態もあり得ます。
資金繰りや利益に影響を及ぼさないぎりぎりの限界が年商の2割から3割程度と考えてください。

年商3,000万円でどのくらいまで融資が受けられるかのまとめ

以上をまとめますと次のようになります。

まとめ

・年商3,000万円であると融資の限界は年商2割から3割と600万円から900万円
・これが何とか返済できる限界であり利息が利益の足を引っ張らない限界

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