設備資金の振り込みは誰が行う？

銀行から設備資金の融資を受けた場合の業者等への資金の支払い方法についてのテーマです。
設備資金の支払いは融資を行う銀行が直接に振り込みをして行うのか、それとも融資先の口座から振り込みをして支払うのか、その方法について説明をします。

設備資金の振り込みについての質問

設備資金の融資についてお尋ねします。
飲食店を経営しておりまして今回、店舗の内装を改装することになりました。
いくつかの内装工事会社に見積もりを出してもらい、ある会社に改装を発注することになりました。
そこで現在、銀行に見積書を提出して設備資金の融資を申し込んでいます。
内装工事会社には工事が始まる前に工事費の半分を支払い、残りは工事が終わってから支払う約束です。
支払いは内装工事会社宛に振り込みで行うことになると思いますが、教えていただきたいことはその振り込みの仕方のところです。
設備資金の融資が実行された場合、内装工事会社宛の振り込みは銀行が直接行うのでしょうか？
それとも一旦うちの会社の預金口座に融資が入金されて、そこからうちが内装工事会社宛に振り込みを行うのでしょうか？

原則として融資は預金口座に入金される

一部の例外はありますが、設備資金の融資を含めて銀行の融資は融資先の預金口座に入金されます。
したがって内装工事会社宛の振り込みは融資先が振り込みを行うことになります。
銀行が直接振り込みを行うことはしません。

設備資金の融資実務

一方で銀行は融資の資金使途の管理を行っています。
設備資金の融資で言えば、融資がきちんと設備資金として使用されるかどうかを厳格に管理をしています。
設備資金以外の、例えば運転資金に融資が流用されないように資金使途の管理をしています。

融資契約と同時に振り込み伝票を銀行は預かる

そのため銀行の設備資金の融資実務においては融資の契約時に設備支払いのための振り込み伝票を一緒に銀行に提出することになります。
そして設備資金の融資実行により融資資金は一旦融資先の預金口座に入金となりますが、その後すぐに事前に預かった振り込み伝票により設備支払いのための振り込みが実行されます。
銀行が事前に振り込み伝票を預かることにより資金使途の流用を防止しているのです。

設備資金の振り込みは誰が行う？のまとめ

以上、設備資金の振り込みについてまとめますと次のようになります。