3ヶ月前に開業資金の融資を受けたが、その後に運転資金が不足をしてきたために追加融資が可能かどうかという質問です。
追加融資の必要理由は売上が順調に伸びてきたためです。
目次
開業資金の追加融資に関する質問
今年の2月に個人事業主として商品販売の事業を開業しました。
開業にあたって当面必要になると考えた運転資金を開業資金として日本政策金融公庫から200万円を借入をしました。
開業から3ヶ月が経過しましたがお陰様で売上は当初の計画を上回っており順調です。
ただし売上が増えているために運転資金が不足をしてきました。
そのため運転資金の追加融資を受けたいのですが、可能なのでしょうか。
まだ開業資金を受けたばかりなので心配をしています。
結論
運転資金の追加融資の可否については次の通りになると考えます。
運転資金の追加融資の結論
・売上入金で利用している銀行に保証協会保証付融資を申し込む
売上増加に伴う運転資金は前向き要因
今回のケースは売上が計画以上に増加したことからの資金需要の要因であり、金融機関としては前向きに運転資金の追加融資の検討ができる状態です。
ただしネック点としては開業資金の融資を受けてからたった3ヶ月しか経過していないという点です。
売上増加に伴う運転資金の追加融資は金融機関としては前向きに検討可能
金融機関は前回融資からの間隔を気にする
金融機関は前回融資をいつ行ったのかを気にします。
前回融資から時間が浅いタイミングであると、前回融資の資金とはどこに行ったのかとか、なぜこのような短期間に資金が必要になるのか、計画が甘いのではないかなどとネガティブに捉える傾向があります。
今回は想定以上の売上の増加という前向き要因ですので、きちんと要因を説明すれば金融機関が抱くネガティブ感は軽減できると思います。
しかし3ヶ月は短期間すぎます。
一般的には前回融資から1年は空けたいところです。
最短でも6ヶ月といったところです。
前回融資からの期間が1年未満であると金融機関はネガティブに捉える傾向がある
日本政策金融公庫の追加融資は難しい可能性がある
開業資金の融資を受けたのは日本政策金融公庫ということですが、売上増加が追加融資の要因としても開業資金の融資から3ヶ月しか経過していない段階で日本政策金融公庫から追加融資を受けることはハードルが高いと考えられます。
保証協会保証付融資で追加融資を検討
したがって今回の追加融資については日本政策金融公庫ではなく保証協会保証付融資にて申し込みを検討すべきかと考えます。
保証協会保証付融資を利用するには銀行などの民間の金融機関で追加融資の申し込みを行う必要があります。
前回融資からの間隔を気にするのは開業資金の融資を実行した日本政策金融公庫であり、その他の銀行などは前回融資からの間隔をそれほど気にしません。
したがって日本政策金融公庫以外の銀行等であれば開業資金の融資から3ヶ月しか経っていないことはそれほどネガティブな要因とはなりません。
開業資金の融資を受けた日本政策金融公庫ではなく民間の金融機関に追加融資を申し込む
保証協会にも日本政策金融公庫の開業資金と同じような開業を支援する保証制度があります。
開業後3ヶ月であればまだ開業資金の保証制度の対象となります。
どこの銀行に追加融資の相談をするか
では数多くあり民間の銀行等のなかかかどこの銀行に追加融資の相談をすべきかですが、次の順で検討されることをおすすめします。
民間銀行の相談先
2.事務所の近くにある銀行
一番のおすすめは事業の売上代金の入金口座として利用している銀行です。
売上入金に使ってくれている事業者として銀行もスムーズに追加融資の相談に乗ってくれます。
開業資金の追加融資は可能ですか?のまとめ
以上、開業資金から3ヶ月しか経過していない時点で追加融資が必要となった場合、その可能性についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・そのため開業資金の融資を受けた日本政策金融公庫は難しい可能性がある
・民間の銀行に保証協会保証付で追加融資を相談することが無難
・相談する銀行は売上入金に利用している銀行がおすすめ