事業資金の融資や個人の借金において借換という方法を耳にされたり目にされたりすることがあると思います。
銀行などから借換の案内をされることも少なくありません。
借換の効果について説明します。
借換とは
借換とは融資を別の融資に変えることです。
融資実務では別の融資を借入して元々あった融資を返済することです。
この借換は会社や個人事業主が受けている事業資金の融資や住宅ローンやカードローン、キャッシングなど個人の借金においても取り扱いがあります。
借換を行うことで融資を受けている側はどのようなメリットがあるのでしょうか。
順に説明をしていきます。
借換のメリット
実は借換を行うことでデメリットはまずありません。
どのようなことでもメリットとデメリットがあるものですが、借換に関してはデメリットはまずありません。
では借換にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
金利が下がる
より金利が低い融資に借換を行うことで金利が下げられるメリットがあります。
また現在の融資の金利を引き下げるように交渉してもなかなか応じてもらえない場合、他の融資に借換えすることを話すことで金利の引き下げに銀行などが応じることがあります。
返済額を少なくできる
これは現在の返済負担が苦しいと感じている場合に効果的です。
例えば現在の3件の融資を抱えているとします。
それぞれの返済額が毎月3万円だとすると、合計で9万円の返済額となります。
これを1件の融資に借換することにより、返済額が例えば5万円となるなどほぼ間違くなく返済額を少なくすることができます。
融資の返済額は融資の件数に応じて確実に増加します。
この件数を少なくすることで返済負担を着実に減らすことができます。
これは事業資金融資や個人の借金においてもまったく同じことが言えます。
資金繰りが苦しい時にはぜひ検討すべきことだと考えます。
同じ銀行内でも借換は可能
借換というと別の銀行などに借換を行うというイメージが強いかと思いますが、特に事業資金融資においては同じ銀行からの融資も借換を検討することができます。
例えば運転資金融資として3件の融資を利用している場合、それを1件の運転資金融資に借換を行うことにより返済額を減らすことができますし、管理面もすっきりします。
借換には銀行において審査がありますから必ず借換ができるというわけではありませんが、交渉する余地が十分にあります。
まとめ
このように借換には主に①金利を引き下げる②返済額を減らせるというメリットがあります。
そして借換は事業資金融資でも個人の借金においてもいくらでも取り扱いがあります。
有効に借換を利用することで資金繰りを楽にすることも可能ですのでぜひ検討をしてみてください。