住宅ローンは銀行の個人向けローン商品のなかでもっとも審査の難易度が高いローンです。
今回はクレジットカードが原因で住宅ローンの審査に通らない理由を説明します。
目次
住宅ローンの審査内容一覧
この図は実際に銀行で行われている住宅ローンの審査項目の一覧です。
この住宅ローンの審査項目の中でクレジットカードが影響してくる項目は9の返済比率と10の他社借入状況です。
それではクレジットカードが原因で住宅ローンの審査に通らない理由で代表的なものをご紹介します。
支払状況が悪い
クレジットカードが原因で住宅ローンの審査に通らない理由の1つ目はクレジットカードの支払状況が悪い場合です。
個人信用情報の調査
住宅ローンの審査では10の他社借入状況の調査の一環として必ず個人信用情報の調査が行われます。
この個人信用情報の調査を行うことでクレジットカードの支払状況がわかります。
毎回のクレジットカードの引落日にきちんと支払いがされているかどうかの記録は個人信用情報では直近2年分が登録されています。
クレジットカードの支払状況の登録は支払日にきちんと支払いが行われているかどうかです。
1日でも支払が遅れると「遅れた」という情報が登録されることになります。
1,2回は大丈夫
クレジットカードはその支払日にきちんと支払うことが原則ですが、支払の遅れが1回や2回程度であれば、直ちに住宅ローンの審査に通らない理由とはなりません。
2年間のクレジットカードの支払のうち、遅れたのが1回や2回程度であれば「たまたま口座に入金するのを忘れた」とも考えられるからです。
しかしクレジットカードの支払の遅れが1回や2回どころではなく、5回も6回もあればこれは住宅ローンの審査に通らない理由になります。
1回、2回ではなく5回も6回もクレジットカードの支払が遅れたということは「たまたま口座に入金するのを忘れた」とは考えられません。
本源的にお金に余裕がないのではないかと懸念が持たれます。
現実にクレジットカードの支払が5回、6回と遅れていると住宅ローンの審査に通らない理由になります。
クレジットカードの支払が3ヶ月以上遅れている
クレジットカードの支払が3ヶ月以上遅れるとそれは「延滞情報」として個人信用情報に登録されます。
延滞情報とは事故情報です。
この延滞情報があると一発で住宅ローンの審査に通らない理由になります。
分割払いやリボ払いがある
クレジットカードの支払を分割払いやリボ払いで利用していてもそれが直ちに住宅ローンの審査に通らない理由にはなりません。
クレジットカードの支払を分割払いやリボ払いにするとそれはさきほどの住宅ローンの審査項目一覧の9の返済比率に影響してきます。
返済比率とは
返済比率とは収入に占めるローンの返済額の割合のことです。
ローンの返済額には住宅ローンの返済額だけではなく、他にローンの利用があればそのローンの返済額もプラスされて返済比率が計算されます。
そして他のローンには実はクレジットカードの分割払いやリボ払いの残高が含まれます。
返済比率の審査基準は銀行や収入の水準によって多少異なってきますが、おおむねの返済比率の審査基準の目線は35%です。
この返済比率の審査基準を超過してしまうと原則として住宅ローンの審査に通らない理由になります。
このようにクレジットカードの分割払いやリボ払いを利用しているとその残高が住宅ローン以外のローンとみなされ、住宅ローンの返済比率の審査基準に影響してきます。
そのためクレジットカードの分割払いやリボ払いの利用が住宅ローンの審査に通らない理由になる可能性があります。
クレジットカードの1回払いは影響しない
なおクレジットカードの1回払いの残高は他のローンとはみなされません。
クレジットカードの支払日に遅れることなく支払いをしていれば、どれだけクレジットカードでのショッピングで1回払いで利用しても住宅ローンの審査には影響しません。