融資審査マンの見方

銀行が試算表の提出を求める理由

銀行に融資の申し込みを行うと試算表の提出を求められることがあると思います。
銀行が試算表の提出を求める理由を説明します。

試算表とは

一般的に事業者は年に一度、決算申告を行い決算書を作成します。
試算表というのは決算申告ではないものの、決算申告とは異なり任意で決算期とは別の時期に作成される「準決算書」です。
決算書は貸借対照表や損益計算書などの他に税務申告書や勘定科目の明細などいろいろな書類を作成しますが、試算表は「準決算書」として速報ベースで貸借対照表、損益計算書など一部のみの書類が作成されます。
決算書は一般的に年に一度しか作成がされませんが、試算表は任意の時期に作成されることから足元の業績を確認する上で有効な書類となっています。
毎月試算表を作成している事業者もあれば、年に一度も試算表を作成しない事業者もあります。
試算表の作成は必須ではなくあくまでも任意です。

試算表は決算書とは別に作られる任意の準決算書で足元の業績が確認できる

銀行が試算表の提出を求める理由

銀行における融資審査の中心は決算書の分析になります。
しかししばしば銀行は決算書の他に試算表の提出を求めてきます。
銀行が試算表の提出を求める理由は次のような背景からです。

足元の業績を確認したい

業績は決算書でわかるのですが決算書というのは一般的に年に一度しか作成されないため、融資の申し込みの時期によっては決算書の情報が古すぎることがあります。
例えば3月決算の場合で考えますと決算書は決算期の2ヶ月後までに申告することが原則ですから、3月決算の場合には5月末までに決算申告を行う必要があります。
融資の申し込み時が6月の場合は5月末に作成されたホヤホヤの決算書があり、この決算書に記載されている数字等は比較最近のものです。
したがって融資の申込時期が6月の場合には決算書だけで足元の業績も確認をすることができます。
これに対して例えば12月に融資の申し込みをした場合、3月の決算書は9ヶ月前までの業績を示したものとなり情報としては古くなります。
9ヶ月という時間があれば業績に大きな変化があったとしても不思議ではありません。
融資を検討する銀行としては3月以降の足元の業績がどうなっているのかが気になるところです。
そのために試算表の提出を求めて足元の業績を確認するのです。

銀行が試算表の提出を求める理由 足元の業績を確認するため


試算表を確認することで前期の決算以降の業績の変化を見ているのです。

業績の改善動向を確認するため

前期決算が赤字の場合、足元の業績が改善しているかどうかを確認するために試算表の提出を求めることもあります。
これはある意味、融資に関して前向きなことなのですが前期決算が赤字ではあるものの足元の業績が改善しているのであれば融資を検討しようと考える場合に銀行は試算表の提出を求めます。

銀行が試算表の提出を求める理由 足元の業績の改善動向を確認するため

試算表を提出しない場合

では銀行が試算表の提出を求めているにもかかわらず、試算表を提出しない場合はどうなるのでしょうか。
試算表の提出が受けられないと銀行は決算期以降の足元の業績を確認することができません。
そうすると銀行が保守的な判断をせざるを得なくなります。
突っ込んだ融資判断ができません。
そのため融資をお断りするという判断もあり得ますし、融資を行うとしても突っ込んだ判断ができないために希望額には届かない金額しか融資に応じないという判断もあります。

試算表がないと融資を断る、あるいは十分な金額の融資には応えられなくなる

そもそもなぜ試算表が提出できないのか

またそもそもなぜ試算表の提出ができないのかを銀行は懸念を感じます。
試算表を作成していないために試算表の提出ができないのであれば、事業者自身の業績管理ができていないのではないかと懸念を感じます。
また足元が赤字だから試算表を提出しないのではないかとも銀行は考えます。
いずれにしても試算表を提出しないことでプラスになることは1つもありません。

銀行が試算表の提出を求める理由のまとめ

以上、銀行が試算表の提出を求める理由をまとめますと次のようになります。

まとめ

・融資の申込時期によっては決算書の数字が古くて足元の業績がわからない
・試算表によって決算以降の足元の業績を確認することができる
・試算表の提出が受けられないと銀行は突っ込んだ融資判断ができない
・そのため試算表の提出が受けられないと融資を断る、あるいは少ない融資しか対応しなくなる


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