銀行の融資には季節資金と呼ばれるものがあります。
季節資金とは何かについてわかりやすく説明をするとともに、季節資金融資の借り方について案内をします。
季節資金とは
例えば衣料品を販売している会社の場合、夏物商戦に向けて冬から春にかけて夏物衣料を集中的に仕入れを行います。
また空調機器の点検・修理サービス業の場合、夏場に向けて受注が大幅に増加することになります。
これを資金繰りで考えると商戦に備えて集中的に仕入を行う際に通常月に比べると仕入資金の必要性が増加します。
そして商戦による売上代金回収により仕入に使用した資金を回収することになります。
つまりある一時期において必要な資金量が例月よりも大幅に増加することになり、資金繰りがタイトとなります。
この一時的に増加する資金需要に対応する銀行の融資が季節資金です。
季節資金は運転資金の一種です。
季節資金とは
季節資金の借り方
通常の運転資金融資とは異なり季節資金の融資には特徴があります。
それはさきほども説明をしましたように仕入時期に急激に資金需要が高まり、売上回収時期にその資金を回収するということです。
これを融資をする銀行から見ると仕入時期に急激に高まる資金需要に対応するため季節資金の融資を実行し、売上回収時期にその季節資金の融資を返済してもらうということになります。
資金繰り表が必要
この一時期的に資金需要が高まり、売上回収によって返済が可能であることを示すために季節資金の融資を相談する際には一般的に資金繰り表の提出が必要となります。
資金繰り表により銀行が融資の必要性を理解するとともに、返済が可能であることを検証するのです。
季節資金の融資に資金繰り表は必須
販売計画
資金繰り表に加えて販売計画の説明も求められます。
今回はどれだけ売れる見込みなのかという説明です。
具体的な資料にて説明をすることは難しいと思いますが、少なくとも前回や前々回の販売実績との比較はわかるようにしておいてください。
前回以前の実績と比較しながら今回の販売計画を説明する
季節資金の融資申し込み時の必須資料
・以前の実績と今回の販売計画
これら以外に足元の業績がわかる試算表の提出を求められる場合もあります。
季節資金の融資の形態
季節資金の融資は短期融資になることが一般的ですから融資形態は手形貸付となります。
そして返済方法ですが売上回収時期に一括返済方式とする他に毎月の分割返済方式となることもあります。
季節資金の借り方のまとめ
以上、季節資金の融資の借り方についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・季節資金の融資の申し込み時には資金繰り表と販売計画の資料が必須
・季節資金の融資は短期の手形貸付となり返済は期日一括返済か毎月の分割返済