資金繰りが回らない時に何を優先して支払うべきでしょうか。
支払先を間違えると一気に事業が破綻してしまいます。
資金繰りが回らない時に貴重な資金を何に優先して使うべきかと説明します。
目次
資金繰りが回らない時はまずは仕入先への支払いを優先
資金繰りが回らない時にもっとも優先して支払いに対応すべき先は商品や原材料の仕入先です。
仕入先への支払いが滞った場合、仕入先はもう商品や原材料を売ってくれなくなるでしょう。
そうなればもう事業を継続することができなくなります。
さらにもっと厳しい事態は仕入先への支払いが滞っている、遅れているという情報が一気に横に広がります。
こういった悪い情報は本当に一気に広がります。
そうすると別の仕入先にもその情報が伝わり、商品や原材料を売ってくれるところはもうなくなります。
また悪い情報は販売先にも一気に広がります。
当然販売先からも取引が停止される事態になるでしょう。
もう倒産するしかない状態に一気に追い込まれることとなります。
資金繰りが回らない状態ではありますが、残された資金を優先的に使う先はまずは仕入先です。
また事業において外注先を使っている場合には外注先も仕入先に準じます。
資金繰りが回らない時にまずは優先すべきことは仕入先への支払い
従業員への給与支払い
資金繰りが回らない時に仕入先についで優先して対応すべきことは従業員への給与支払いです。
社長や役員への支払いは後回しにするとしても一般従業員への給与は優先して対応すべき事柄です。
給与が支払われないとなれば従業員は会社を辞めていきます。
そうすると当然事業活動に大きな支障が生じてきます。
さらに辞めた従業員の口からやはり世の中に「あそこは危ない」という情報が広まっていくことになります。
資金繰りが回らない時に優先すべきことは従業員への給与の支払い
支払いをしなければならない先はいろいろありますが、資金繰りが回らない時に優先すべきことは、仕入先への支払いと従業員への給与の支払いです。
資金繰りが回らない時に優先すべきこと
・従業員への給与の支払い
資金繰りが回らない時に優先しなくても良いこと
今度は逆に資金繰りが回らない時に優先しなくても良いことを説明します。
もちろん支払いはしないといけませんが、資金繰りが回らないという究極の状況において優先度が低いものの説明です。
銀行への返済
銀行から借入がある場合ですが、銀行への返済は優先度が低いです。
もちろん返済はしなければいけませんが、返済がされないからといって直ちに銀行が資産の差押などの強制回収に着手するわけではありません。
そして借入の返済が延滞しているいう情報は銀行内だけにとどまります。
銀行が延滞しているという事実を外部に伝達することはありません。
したがって仕入先などに悪い情報が出回るということはありませんので、少なくても表面的には今まで通りの事業を継続することができます。
税金や社会保険料の支払い
こちらも銀行への返済と同様に支払いがされないからといって役所が直ちに強制回収手段に出ることはありません。
資金繰りが回らない時に何を優先すべきかのまとめ
以上、資金繰りが回らない時に何を優先すべきかについてまとめますと次のようになります。
まとめ
・優先すべき事柄の2つ目は従業員への給与の支払い
・逆に優先度が低い事柄は銀行への返済と税金や社会保険料などの公的な支払い