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銀行融資の基本 銀行の本音 資金繰り

借入金の返済がきつい時の解決策

売上の減少や赤字などの状況になってくると資金繰りがきつくなり借入金の返済が苦しくなってきます。
借入金の返済がきつい時の解決策について融資担当の銀行員が説明をします。

今抱えている銀行借入の返済がきつい場合、どうしますか?

私はおよそ35年間、企業向け・個人向けの融資業務を担当していますが、このような場合、相手方である会社や個人の方の対応は概ね次の3つに大別されます。

頑張って返済を続ける

真面目な社長さんで、会社の業歴も比較的長く、返済が滞れば長年積み上げてきた銀行からの信頼に傷がついてしまう。
人様に迷惑をかけるのはだめ。
だから自分の個人資産を会社に投入しても、何とか銀行返済を今までどおり続ける場合です。

返済がきついと銀行に相談

これは返済が滞る前に、銀行に対して相談をするケースです。

延滞をする

最後は、銀行に連絡することなく延滞が始まり、銀行からの連絡に対しても、無視するか、あるいは誠実な対応を取らないケースです。

返済がきつい場合は迷わずすぐに相談を

もし借入金の返済がきつい場合は、すぐに融資を受けている取引銀行に相談を行ってください。
気が進まないことはわかっています。
また相談したら、その後の商売に悪影響が出るのではと心配されてしまうことも多いと思います。
しかし心配されることはありません。
相談を受ける立場である私が言っているのですから本当のことです。

返済がきつい時の銀行への相談は心配することはない

銀行の対応は想像以上に柔軟です

銀行は基本的には取引先を応援しようとしています。
取引先を応援する形にも様々ありますが、大前提は取引先が今の事業を継続してもらうことです。
会社の商売の足を引っ張るようなことは行いませんし避けたいというのが銀行の基本的な考え方です。

銀行は取引先の倒産を望んでいない

銀行は融資したお金を返済してもらわないといけません。
それには取引先が事業を継続してもらうことが必要になります。
取引先が倒産してしまえば、ほとんどの融資金は返ってきません。
それよりは、返済条件を緩和しても、あるいは当面は利息だけの支払で元金返済はストップしても、会社の事業を継続してもらった方が、結果として融資金が返ってくる可能性が高くなるからです。
真面目な会社さんや個人さんの場合には、仕入先への支払を遅らせてまでして銀行借入を従来どおり返済される方がいらっしゃいます。
そんなことをする必要はありません。
仕入先への支払や社員への給与の支払遅延などは、すぐにその会社や個人の信用不安が対外的に広まってしまいます。
場合によっては、その後の仕入先からの材料などの供給が受けられなくなり、あるいは社員が辞めてしまい、会社の事業継続そのものが根本的に困難になってしまいます。
一方で銀行への返済が滞っても、あるいは返済条件が緩和されても、会社や個人の信用状態の悪化は、その銀行から外に出ることはありえません。
会社・個人と銀行との間だけにとどまります。
ですから返済が苦しい場合は、安心して取引銀行に相談してください。
決して敷居は高くありませんから。
ほぼ間違いなく、会社や個人を応援する方向でいろいろと知恵を出してくれるはずです。

銀行には丁寧に対応する

銀行の協力を得るためには前提として銀行には丁寧に対応をしてください。
繰り返しですが銀行に借入金の返済がきついことを相談した場合、銀行は何とか支援しようと考えます。
しかしその前提は銀行にきちんと丁寧に対応をすることです。
「返せないんだから仕方がないだろう」的な態度では銀行の協力を得ることはできません。
借入金の返済がきついことを伝えると、なぜそのような事態になったのか、今後の業績や資金繰りの見通しはどうかなど細かいことの質問を受けます。
面倒に感じるかもしれませんが、銀行からの質問には丁寧に対応をしてください。
銀行では顧客から返済がきついことを相談され、返済条件を変更する対応をするには銀行内で審査を経る必要があります。
そして審査においては返済がきつくなってしまった事情や今後の業績改善見込みなどを説明する必要があります。
この説明ができなければ返済がきついため融資の返済緩和に銀行の担当者が応じようとしても審査ができません。
銀行からの細かいことを聞かれるのは原則としてこの時期だけです。
ですから銀行には丁寧に対応をしてください。
丁寧に対応をしなければ銀行の協力を得ることは絶対にできません。

銀行からの質問等には丁寧に対応をすること

銀行に相談する場合は延滞する前に

なお相談される場合は、絶対に返済が滞る前に、あるいは銀行から督促の連絡が来る前に相談してください。
この相談するタイミングはその後の銀行との交渉の中で、決定的な意味を持ちます。
自ら進んで相談を行った場合、銀行はあなたのことを誠実な人と評価し、その後の交渉も比較的に緩やかに行われます。
一方で銀行から督促されて相談した場合は、銀行はあなたのことを疑って交渉の場に臨みます。
その後の条件交渉も厳しくなる可能性が高くなります。

返済がきつい場合の相談は延滞する前に行うこと

銀行の本音

返済がきついことを相談された場合の銀行の本音は「仕方がない」です。
現実には返済がきつくなり返済面の相談をされる顧客はたくさんいます。
このようなこともあり、銀行の本音は「またか」「でも仕方がない」です。
金融庁からも顧客からの返済面の相談には真摯に対応をするように指導を銀行は受けています。
そして実際に銀行は本意ではないにしても丁寧に対応をせざるを得ないのです。
ただし誠実な態度を銀行に取らないと銀行の対応は一変します。
不誠実な対応をする顧客には真摯に銀行は対応をしません。
融資債権回収の専門部署に窓口を移して強制回収を含めた厳しい態度で銀行は臨むようになります。

借入金の返済がきつい時の解決策のまとめ

以上、借入金の返済がきつい時の解決策についてまとめますと次のようになります。

まとめ

・返済がきつい時は迷わず銀行に相談する
・誠実な対応で臨めば銀行は真摯に対応をする
・返済がきつい場合には延滞をする前に相談をすること
・原則として銀行は返済緩和に応じて事業継続を支援する

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