銀行融資の基本 銀行の本音 資金繰り

借入金の返済が苦しい時

売上の減少や赤字などの状況になってくると資金繰りがきつくなり借入金の返済が苦しくなってきます。
そのような時にどのように対応すれば良いのかを説明します。

今抱えている銀行借入の返済が苦しい場合、どうしますか?

私はおよそ30年間、企業向け・個人向けの融資業務を担当していますが、このような場合、相手方である会社や個人の方の対応は概ね次の3つに大別されます。

頑張って返済を続ける

真面目な社長さんで、会社の業歴も比較的長く、返済が滞れば長年積み上げてきた銀行からの信頼に傷がついてしまう。
人様に迷惑をかけるのはだめ。
だから自分の個人資産を会社に投入しても、何とか銀行返済を今までどおり続ける場合です。

返済が苦しいと銀行に相談

これは返済が滞る前に、銀行に対して相談をするケースです。

延滞をする

最後は、銀行に連絡することなく延滞が始まり、銀行からの連絡に対しても、無視するか、あるいは誠実な対応を取らないケースです。

返済が苦しい場合は迷わずすぐに相談を

もし借入返済が苦しい場合は、すぐに取引銀行に相談を行ってください。
気が進まないことはわかっています。
また相談したら、その後の商売に悪影響が出るのではと心配されてしまうことも多いと思います。
しかし心配されることはありません。
相談を受ける立場である私が言っているのですから本当のことです。

銀行の対応は想像以上に柔軟です

銀行は基本的には取引先を応援しようとしています。
取引先を応援する形にも様々ありますが、大前提は取引先が今の事業を継続してもらうことです。
会社の商売の足を引っ張るようなことは行いませんし避けたいというのが銀行の本音です。

銀行は取引先の倒産を望んでいない

銀行は融資したお金を返済してもらわないといけません。
それには取引先が事業を継続してもらうことが必要になります。
取引先が倒産してしまえば、ほとんどの融資金は返ってきません。
それよりは、返済条件を緩和しても、あるいは当面は利息だけの支払で元金返済はストップしても、会社の事業を継続してもらった方が、結果として融資金が返ってくる可能性が高くなるからです。
真面目な会社さんや個人さんの場合には、仕入先への支払を遅らせてまでして銀行借入を従来どおり返済される方がいらっしゃいます。
そんなことをする必要はありません。
仕入先への支払や社員への給与の支払遅延などは、すぐにその会社や個人の信用不安が対外的に広まってしまいます。
場合によっては、その後の仕入先からの材料などの供給が受けられなくなり、あるいは社員が辞めてしまい、会社の事業継続そのものが根本的に困難になってしまいます。
一方で銀行への返済が滞っても、あるいは返済条件が緩和されても、会社や個人の信用状態の悪化は、その銀行から外に出ることはありえません。
会社・個人と銀行との間だけにとどまります。
ですから返済が苦しい場合は、安心して取引銀行に相談してください。
決して敷居は高くありませんから。
ほぼ間違いなく、会社や個人を応援する方向でいろいろと知恵を出してくれるはずです。

銀行に相談する場合は延滞する前に

なお相談される場合は、絶対に返済が滞る前に、あるいは銀行から督促の連絡が来る前に相談してください。
この相談するタイミングはその後の銀行との交渉の中で、決定的な意味を持ちます。
自ら進んで相談を行った場合、銀行はあなたのことを誠実な人と評価し、その後の交渉も比較的に緩やかに行われます。
一方で銀行から督促されて相談した場合は、銀行はあなたのことを疑って交渉の場に臨みます。
その後の条件交渉も厳しくなる可能性が高くなります。

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