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融資審査マンの見方

銀行融資審査マニュアル29 折り返し(復元)資金

銀行融資の特有の言葉かもしれませんが「折り返し資金」という表現がよく出てきます。
折り返し金とは何かを説明するとともにこの折り返し資金融資に対する銀行の考え方を説明します。

折り返し(復元)資金とは

折り返し(復元)資金とは長期分割返済にて銀行融資を受けている場合、一定の返済を継続し返済が進んだ時点で、再び当初の金額まで銀行融資を受けることを言います。
例えば当初1,000万円の銀行融資を受けて、残高300万円まで返済が進んだ時点で再び1,000万円の銀行融資を受けて300万円の残債を精算することにより、結果的に返済が進んだ分、つまり700万円の銀行融資を借入することです。
折り返し(復元)資金は資金使途によって運転資金の折り返し(復元)資金と設備資金の折り返し(復元)資金の大きく2つに分けることができ、それぞれの場合の銀行融資の審査ポイントは異なります。

折り返し(復元)資金の銀行融資審査ポイント 運転資金の場合

運転資金の折り返し(復元)資金の場合は復元後の折り返し資金全体の金額がその時点での所要運転資金の範囲内に納まっているかどうかがポイントなります。
運転資金は事業継続のために常時必要となる資金ですが、その必要額は売上の増減や回収・支払条件などの変化により変動します。
したがって運転資金の折り返し(復元)資金の場合には、その金額は審査時点での所要運転資金の範囲内かどうかを分析する必要があります。
所要運転資金の範囲内であれば、資金使途は当初どおり運転資金と見なすことが出来ますが、所要運転資金の範囲を超えている場合には運転資金以外のその他の資金使途が混在してしまうからです。
その他の資金使途が混在する場合には、その資金使途の分だけ、別の方法での融資支援を検討する必要があります。

折り返し(復元)資金の銀行融資審査ポイント 設備資金の場合

当初の資金使途が設備資金の折り返し(復元)が発生するということは、当初の設備投資に伴う収益返済計画に比べ実績が下回っていることを示しています。
あるいは当初の計画段階での返済計画にそもそも無理があったのかもしれません。
したがって当初計画対比実績が落ち込んでいる要因を分析したり、当初の返済計画を練り直す必要があります。
もっと折り返し資金と言っても運転資金のように現在の設備資金借入を新たな設備資金借入により元に戻すような取り扱いはしません。
返済が苦しい部分を別の融資、つまり運転資金の形で融資支援を行います。
ここが運転資金の折り返し資金とは異なるところです。

折り返し(復元)資金の銀行融資審査ポイント 共通点

運転資金や設備資金の使途を問わず、折り返し(復元)資金の銀行融資の審査では、他行も同様の折り返し(復元)に応じるのかどうかも大切な審査ポイントです。
自行は折り返し(復元)に応じたものの、他行は応じなければ自行にだけ融資負担のしわ寄せが来ることになります。
また他行が折り返し(復元)融資に応じない場合、融資先の資金繰りに支障をきたし、結果的に返済条件見直し(リスケ)の可能性もあるからです。

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