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資金繰り

運転資金の改善を図るには

事業を行うにあたって必ず必要となってくるのが運転資金です。
必要な運転資金が多いとそれだけ資金繰りが大変となります。
運転資金の改善を図るにはどうすれば良いのか、その考え方をわかりやすく説明をします。

運転資金が必要となる理由

お金の循環
この図は事業における資金の循環を簡単に示したものです。
製造業を例にしています。
手元にあるお金は原材料→製品と姿を変えていき、最後の製品が販売されることで再び売上代金として手元に戻ってきます。
売上代金として手元に戻ってくるまでの間は手元に資金がない状態です。
この間、仕入代の支払や従業員への給与などの経費の支払いがありますが、手元に売上代金として手元に戻ってくるまでの間は別途資金を準備する必要があります。
この準備しなければならない資金が運転資金です。

運転資金とは手元に売上代金が入ってくるまでの間に必要となる資金のこと

運転資金を構成する要素

では運転資金はどのような要素で必要となるのでしょうか。
その要素は必要な運転資金の計算式に明確に示されています。
必要な運転資金の計算式は2つありますが、ここでは要素や要因がわかりやすい次の計算式をご紹介します。
立替期間
運転資金を構成する要素は、次の4つです。

運転資金を構成する4つの要素

・売掛債権回転期間
・棚卸資産回転期間
・買掛債務回転期間
・月商

売掛債権回転期間

売掛債権回転期間とは売上が発生してからその代金を現金や振込で受け取るまでの間の期間のことです。
売掛債権回転期間が長いということは売上代金が手元に入ってくるまでの期間が長いということです。
売掛債権回転期間が短いということは売上代金が手元に入ってくるまでの期間が短いということです。
運転資金上どちらが良いかと言えば、当然に売掛債権回転期間は短い方が良いということになります。

売掛債権回転期間は短いほど運転資金の改善に効果がある

棚卸資産回転期間

棚卸資産回転期間とは棚卸資産が販売されるまでの期間を月商対比で示したものです。
棚卸資産回転期間が長いということは棚卸資産が販売されるまでの期間が長いということです。
棚卸資産回転期間が短いということは棚卸資産が販売されるまでの期間が短いということです。
運転資金上どちらが良いかと言えば、こちらもさきほどの売掛債権回転期間と同様に短い方が良いということになります。

棚卸資産回転期間は短いほど運転資金の改善に効果がある

買掛債務回転期間

買掛債務回転期間とは買掛債務を実際に資金で支払いをするまでの期間のことです。
買掛債務回転期間が長いということは仕入をしてからその代金を支払うまでの期間が長いということです。
買掛債務回転期間が短いということは仕入をしてからその代金を支払うまでの期間が短いということです。
運転資金上どちらが良いかと言えば、買掛債務回転期間が長い方が良いということになります。

買掛債務回転期間は長いほど運転資金の改善に効果がある

運転資金の改善を図るには

運転資金の改善を図るということは必要な運転資金をなるべく少なくなるようにすることです。
さきほどの運転資金の構成要素のところで運転資金上どちらが良いかと説明をしました。
運転資金上で良いことというのは整理をしますと、

資金繰りの改善ポイント

・売掛債権回転期間は短い方が良い
・棚卸資産回転期間は短い方が良い
・買掛債務回転期間は長い方が良い

でした。

売掛債権回転期間を短くする

売掛債権回転期間を短くするということは販売先に対して早く代金を支払ってくれるように交渉が必要になります。
早く代金を支払ってくれと交渉することは簡単ではないでしょう。
したがって売掛債権回転期間が長い販売先に絞ってまずは早く代金を支払ってくれるように交渉をしてみましょう。
場合によっては売掛債権回転期間が長い販売先との取引を見直す、つまり取引をやめるといったことも必要になるでしょう。
売上面では痛手とはなりますが、それほど儲かっていない販売先であれば思い切って取引をやめる、縮小するといった決断も運転資金の改善には必要になってきます。

棚卸資産回転期間を短くする

棚卸資産回転期間は棚卸資産が売れるまでの期間のことですが、別の見方をすると月商対比での棚卸資産の量のことです。
過度な棚卸資産は間違いなく資金繰りを圧迫します。
適正な棚卸資産の量の1つの目安としては月商の1ヶ月分です。
棚卸資産の量を適切に管理することが運転資金の改善に効果があります。

買掛債務回転期間を長くする

買掛債務回転期間を長くするということは仕入をしてからその代金を支払うまでの期間を長くするということです。
ここは交渉が難しいところで支払いを今までよりも1ヶ月後にしてほしいと仕入先に交渉をすると、仕入先は「あそこは危ないのか」などと思われる懸念があります。
したがってまずは現金仕入れでないと仕入ができない仕入先に対して掛けでの仕入れをまずは交渉をしてみましょう。

運転資金の改善についてのまとめ

以上、運転資金の改善についてまとめますと次のようになります。

まとめ

・運転資金を決める構成要素は売掛債権回転期間・棚卸資産回転期間・買掛債務回転期間の3つ
・売掛債権回転期間は短いほど運転資金の改善に効果がある
・棚卸資産回転期間は短いほど運転資金の改善に効果がある
・買掛債務回転期間は長いほど運転資金の改善に効果がある

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