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銀行融資の基本

設備資金の融資を繰上返済すべきでしょうか?

銀行から融資を受けている際に資金面の余裕が出てきた場合、融資を繰上返済すべきかどうかを迷うことがあると思います。
設備資金の融資を例にして繰上返済すべきかどうかを説明します。

銀行の融資の繰上返済に関する質問

金属加工を行っている会社の経営者です。
2年ほど前に加工工場を新設する設備投資を行いました。
設備投資にはおよそ9,000万円を要し、銀行から8,000万円の設備資金の融資を受けて現在返済中です。
設備資金の融資の期間は10年ですので、あと8年あります。
おかげさまで設備投資の効果が出てきており、利益が順調に増加をしています。
これに伴い手元資金も潤沢とは言えませんが余剰資金が出て来るようになっています。
会社で経理をやっている社員からは利息がもったいないので設備資金の融資を一部でも繰上返済をしたらどうかとの意見があります。
確かに8,000万円の融資を受けて現在はまだ6,000万円残っていますから利息がもったいないという経理の意見はわかります。
ただ世話になっている銀行でこの前少し話をしてみたら、そのまま予定通りに返済をして繰上返済は避けてほしいと言われました。
当初の返済条件通りにあと6年間ゆっくり返済をすべきでしょうか?
それとも一部でも繰上返済をした方が良いのでしょうか?
ご意見をお願いします。

繰上返済をすべきです

余剰資金があり繰上返済を行っても資金繰りの維持に支障がないのであれば、融資の繰上返済をすべきです。
繰上返済をしたことにより資金繰りが不安定になる可能性があるのであれば繰上返済を見合わせた方が良いですが、そのような心配がないのであれば融資の繰上返済をすべきです。
6,000万円の融資残高があると利息の支払いも相応にあるはずであり、経理の方が言うように繰上返済することにより無駄な利息を銀行に支払う必要がなくなります。

銀行との関係はマイナスとはならない

融資の繰上返済をすると銀行との取引関係にマイナスになるのではないかという心配を持たれていますが、そのような心配は不要です。
銀行の担当者は「繰上返済はしないでください」といいますがそれはあくまでも営業推進上の話です。
融資の繰上返済をしたことにより、その銀行との取引関係が悪化し今後の融資に支障が出るようなことは一切ありません。

資金繰りに支障がないのであれば繰上返済をすべき

設備資金融資の繰上返済の注意点

ただし設備資金の融資の繰上返済には一点だけ注意すべきことがあります。
この注意すべきことはその設備資金融資を後日再び借入するということはできないということです。
繰上返済をしたものの、例えばその後に業績が悪化し資金繰りが苦しくなってきたために、再び同じ設備資金の融資は受けられないということです。
もちろん本件とは別の設備投資であれば再び融資を受けることはできますが、同じ設備投資の融資は一度切りということです。
資金繰りが苦しくなってきたから、同じ設備投資の融資を再び受けたいということはできません。
設備資金の融資は借入した後はあとは返済のみです。

設備資金の融資は一度返済をしたら元に戻すということはできない

運転資金の融資は復元が可能

一方で運転資金の融資については繰上返済した後も、再び運転資金の融資を繰り返し受けることは可能です。

設備資金の融資を繰上返済すべきでしょうか?のまとめ

以上、設備資金の融資を繰上返済すべきかどうかについてまとめますと次のようになります。

まとめ

・繰上返済を行っても資金繰りに支障がないのであれば繰上返済はどんどんすべき
・繰上返済を行ったことにより銀行との取引関係が悪化することは一切ない
・ただし設備資金の融資は一度繰上返済を行うと元に戻すことができない
・運転資金の融資については繰上返済をしても、その後再び融資が受けられる

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