中小企業や個人事業主の資金調達によく利用されている信用保証協会の保証付融資。
公的機関である信用保証協会が銀行に融資返済の保証を行うことで中小企業等が銀行から融資を受けやすくする仕組みです。
ところでこの信用保証協会保証付融資を利用するにはどこに相談や申込手続きを行えば良いのでしょうか。
取引銀行への申込が良い
信用保証協会保証付融資で実際に融資を行うのは銀行であり信用保証協会ではありません。
信用保証協会は中小企業や個人事業主が銀行から融資を受けるにあたり、一種の保証人となってくれる公的機関です。
したがってまずはすでに取引がある銀行があればその銀行に信用保証協会保証付融資を申し込むのが妥当です。
信用保証協会の保証制度を利用するには信用保証協への申込手続きが必要となりますが、信用保証協会への申込手続きは銀行経由で行うことが出来ます。
審査は銀行と信用保証協会で行われる
ところで信用保証協会保証付融資の審査は銀行と信用保証協会の双方で行われます。
銀行では融資審査が、信用保証協会では保証審査が行われますが、基本的に銀行と信用保証協会に審査目線は同様のものがあります。
しかし最終的に融資を実行するかどうかの判断は銀行が行います。
そのため例えば信用保証協会の保証審査がOKになったとしても、最終的に銀行の融資審査が否決となれば融資は実行されません。
したがって信用保証協会保証付融資の申込は最終的な融資実行可否の判断を行う銀行に行うことが適切なのです。
銀行経由で信用保証協会に保証申込を行うということは、銀行は信用保証協会の保証審査がOKとなれば融資を行うことを前提にしているからです。
取引銀行がない場合
取引のある銀行がないなど、どこの銀行から融資を受けるか未定の場合には信用保証協会に直接申込をすることができます。
この場合には信用保証協会から銀行を紹介してくれることもあります。
まとめ
信用保証協会保証付融資は公的機関である信用保証協会が融資の返済保証を行う制度ですから銀行としても安心して融資ができる特徴があります。
したがって信用保証協会にて保証決定が行われれば実務的にはまず銀行から融資は受けられます。
しかし融資を行うかどうかの最終判断は銀行にて行われることから、信用保証協会の保証が決定されたとしても最終的に銀行が融資を否決とすることもあり、実際そのような例はあります。
そのため信用保証協会保証付融資を申込む際には最終的な融資判断を行う銀行に申込を行うのが良いでしょう。