信用保証協会を初めて利用する場合には原則としてず信用保証協会の担当者との面接があります。
信用保証協会との面接は審査の一環ですがどのような質問を受けるのは気になると思います。
信用保証協会との面接でよくある質問について融資担当の銀行員が説明をします。
目次
信用保証協会の面接が行われるケース
基本的に信用保証協会における審査は書面審査で行われます。
信用保証協会に提出された申込書類や決算書等の書面による審査が信用保証協会の審査手法の中心です。
しかし書面での審査に加えて信用保証協会が面接を行うことがあります。
信用保証協会が面接を行うのは初めて信用保証協会を利用する場合
信用保証協会が面接を行う場合というのは信用保証協会を初めて利用する場合です。
信用保証協会を初めて利用する場合には原則として面接がある
2回目以降の利用の場合には信用保証協会との面接はない
一方ですでに信用保証協会を利用しており、追加申し込みなどの場合には信用保証協会との面接は原則としてありません。
信用保証協会との面接ではどのような質問を受けるのか?
それでは信用保証協会との面接ではどのような質問を聞かれるかを説明していきます。
信用保証協会との面接で質問を受ける項目は主に次の2つです。
事業内容
信用保証協会との面接で聞かれる質問の1つは事業の内容です。
事業の内容についてはすでに信用保証協会への申込書類等によっておよそわかってはいるのですが、どこから仕入をしてどこに売っているのか、製造業であればその製品は最終的にどのようなものに使用されているのかなど細かい質問を受けます。
普通に事業内容を信用保証協会の担当者に伝えればそれで大丈夫です。
なお飲食業など許認可が必要な事業を営んでいる場合には、許認可をきちんと受けているかどうかの確認が行われます。
具体的には許認可証を提示してその写しの提出が必要となります。
信用保証協会は公的機関ですからこの許認可をきちんと取得した上で事業を営んでいるかどうかはきっちりと確認をされます。
もし必要な許認可を取得していないと信用保証協会の保証を利用することはできません。
信用保証協会との面接で聞かれる質問⇒事業の内容
お金の流れ
お金の流れについては販売先からどのような条件で売上代金を回収しているのか、仕入先にはどのような条件で支払っているのかなどが確認されます。
ありのままを回答すれば大丈夫です。
なお場合によっては売上台帳などの経理書類の提出を求められることもあります。
売上代金の回収を確認するために預金通帳にて実際に振込入金などの確認を求められることもあります。
お金の流れを確認することで事業実態の裏付けを行うのです。
このお金の流れについてはそこそこ細かいところまで信用保証協会から質問を受けることがあります。
信用保証協会との面接で聞かれる質問⇒お金の流れ
信用保証協会の面接の目的
信用保証協会の審査は融資をきちんと返済出来るかどうかの返済能力の審査が中心となりますが、そのためにはまず利用する中小企業や個人事業主がどのような事業を行っているのか、資金の流れはどのようになっているのか、いわゆる定性面の評価が欠かせません。
その定性面を確認するために信用保証協会による面接が行われるのです。
信用保証協会の面接は申込者の事務所で行われる
信用保証協会との面接ですが、申し込みをした中小企業や個人事業主が信用保証協会に出向いて面接を行うわけではありません。
信用保証協会の担当者が申込者の事務所に来て行われます。
信用保証協会の面接は事業実態の把握は主な目的ですから、実際に事務所で面接で行うことにより実態の把握がしやすくなります。
信用保証協会の応接室で面接を行っても事業の実態はわかりませんから。
信用保証協会の面接は申込書の事務所で行われる
信用保証協会の面接の雰囲気
このように信用保証協会との面接は事業実態を把握・確認するために行われます。
決して難しいことではなくありのままを回答すれば大丈夫です。
雰囲気は決して厳格なものではありません。
信用保証協会の担当者の人柄にもよりますが、堅苦しい雰囲気ではなく総じて柔らかい雰囲気で行われます。
したがって構える必要なく、自然体で応対すればそれで充分です。
信用保証協会の面接は決して堅苦しい雰囲気ではない
信用保証協会の面接が行われる時期
信用保証協会との面接の時期ですが概ね信用保証協会に申し込み書類を提出してから2週間から3週間後に行われます。
申し込みを行ってから1週間後くらいに信用保証協会より連絡があり、面接の日時が調整されます。
信用保証協会との面接は申込後2週間から3週間後に行われる
信用保証協会との面接後
信用保証協会では面接を行ってから最終審査が行われます。
最終審査の結果が出るのは面接後おおむね2週間後くらいです。
審査結果は融資の申し込みを行った銀行等の金融機関に連絡されます。
そのため審査結果は信用保証協会からではなく銀行等の金融機関から連絡があります。
信用保証協会の面接でよく聞かれる質問は?のまとめ
以上、信用保証協会の面接で聞かれる質問についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・信用保証協会から受ける質問は主に①事業内容と②売上代金や仕入代金の資金の流れ
・信用保証協会との面接は申込事業者の事務所で行われる