銀行融資の基本 資金繰り

この前は割ってくれたのに・・・

手元にある手形を銀行で割り引いてもらう・・・。
運転資金の資金調達として代表的なものです。
しかし同じ手形であったも今まではすんなりと銀行で割り引いてもらっていたにも関わらず、今回は割引してくれないという事態もあります。

手形割引とは

手形割引とは何か、まず整理をしておきます。
売上代金を販売先から手形で受け取ることがあります。
受け取った手形は手形面上に記載されている支払期日に初めて現金化するのが特徴です。
例えば額面100万円の手形を受け取った日が3月1日だとして、その手形の支払期日が4月30日であれば100万円の現金が手元に入ってくるのは4月30日です。
したがって手形を受け取った3月1日から支払期日の4月30日の間は手元に現金は入ってきません。
しかし手元の運転資金が心細いためにその手形を支払期日の前に現金化したいというニーズがあるはずです。
このような場合に、その手形を銀行に割り引いて買ってもらい手元に現金を手にするという方法があります。
これが手形割引です。
手形額面100万円から利息を差し引いた金額で銀行に買い取ってもらい、現金を支払期日前に手にすることが出来るのです。

手形割引の審査

この手形割引ですが、銀行に手形を買い取ってもらうということではありますが実は融資の1つの形態なのです。
銀行は手形を割り引いた後は支払期日に手形の振出人が手形を決済(=支払う)ことで割り引いた融資を回収することになります。
しかし万が一、手形の振出人が手形を決済できない、つまり手形を支払えないとなると割り引いた融資を回収することが出来なくなります。
そのために手形割引は融資と同じなのです。

手形振出人の審査

銀行での手形割引の審査は主に2つの点から行われます。
その1つ目は手形振出人の審査です。
さきほど説明しましたように手形割引は手形振出人が手形を決済することで銀行は割り引いた資金を回収することが出来ます。
従って手形振出人が業績悪化などで手形を決済できるかどうかわからないといったような状態では銀行は割り引いた資金を回収できない懸念があります。
そのために手形振出人がきちんと手形を決済することが出来るのかどうかを審査するのです。

割引依頼人の審査

もし割り引いた手形が決済されないといった事態になった場合には、銀行は割引を依頼してきた割引依頼人に手形を買い戻すように請求を行います。
つまり手形を割り引いたが、振出人が手形を決済できなかったために割り引いた資金を戻してくれと銀行が請求を行うわけです。
したがって割引依頼人が手形を買い戻すことができるような業績・資金繰りであるのかどうかを審査しています。

割引はいつも可能とは限らない

このように手形割引には通常の融資と同じような審査がありますから、この前は手形を割ってもらったのに今回は割ってもらえないという事態が発生するのです。
例えばこの前は手形振出人の信用力に問題がなかったために手形を割り引いたが、今回は手形振出人に信用不安のような情報が流れているので割引が出来ないといった具合です。

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