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融資審査マンの見方

絶対に返せるから大丈夫

ある歯科医院からの融資相談で、歯科の先生から「絶対に返せるから大丈夫だから融資をしてください」との依頼を受けました。
しかし「絶対に返せるから」では銀行の融資は受けられません。
客観的に返せるということが必要です。

銀行の融資審査の基本

銀行の融資審査の基本は「貸した金が返ってくるかどうか」です。
一たび融資の貸倒が発生すれば、それまでに支払ってもらった利息収入は簡単に吹っ飛んでしまいます。
もちろん融資の貸倒は銀行の損失です。
銀行も収益を獲得しなければなりませんから、融資の貸倒は絶対に避けなければなりません。
そのために銀行の融資審査においてはさまざまなことを審査するわけですが、行きつくところは「貸した金が返ってくるかどうか」です。

絶対に返せるから大丈夫

今回の歯科医院の先生のように時々「絶対に返せるから大丈夫」と言われることがあります。
ところが銀行側からすれば「借りた金は返すのが当たり前」です。
絶対であろうがそうでなかろうが「借りた金は返すのが当たり前」です。
「絶対に返せるから大丈夫」と言われて安心など銀行がするわけがありません。
このことは銀行だからというわけではなく、私たち個人においても同じ感覚ではないでしょうか。

返せるかどうかは客観的に判断

銀行の融資審査においてはもちろん今回の歯科医院の先生のように経営者の資質も判断材料の1つです。
しかし融資審査において返せるかどうかの絶対的な判断材料は客観的な数字です。
今までの業績という数字から融資が返済できるのかどうかが融資判断の絶対的な材料です。
業績が悪く数字上で融資の返済が困難と考えられる場合に、どれだけ「絶対に返せるか大丈夫」と言われても融資審査が通ることはありません。
精神論で銀行の融資審査が通ることはありえません。

今回の顛末

今回の歯科医院からの融資申し出ですが結論から言って融資をお断りしました。
決算書を見るとここ5年ほど赤字の状態が続いています。
そのため歯科医院の手元資金も相当に低水準になってしまっています。
今回の融資申し出は赤字のための資金繰りの補完によるものと考えられます。
この先、業績が回復す具体的な材料があれば赤字であっても融資に応じることはあります。
しかし今回の歯科医院の場合には周辺にも新しい歯科医院が開業されており、業績が今後回復する具体的な見通しが持てません。
「貸した金が返ってこない」確率が高いと判断されました。
「絶対に返せるから大丈夫」であればそれを客観的に示す材料が銀行の融資審査においては不可欠です。

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