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銀行融資の基本 融資審査マンの見方

銀行の融資の審査が通らない理由 債務超過

銀行の融資の審査が通らない理由はまちまちですが、今回は融資の審査が通らない理由として債務超過を取り上げます。
債務超過は銀行の融資の審査が通らない理由の代表的なものの1つです。
債務超過であると銀行の融資の審査が通らない理由について融資担当の銀行員が説明をします。

銀行の融資審査の大原則

銀行の融資の審査はさまざまな切り口から行いますが、その大原則はきちんと返済ができるかどうかです。
銀行の融資業務においてもっとも大切なことは融資のボリュームをいたずらに増やすことではなく、融資を最後まで回収することです。
万が一、融資が最後まで回収することができなければそれは貸倒となり銀行は損失を被ることとなります。
銀行は民間の株式会社ですから収益を獲得しなければなりません。
そのため融資が最後まで回収されずに損失を被ることとは銀行としても何とかして避けたいところです。

銀行の融資審査は返済能力の見極め

そのため銀行が行う融資の審査は融資先がきちんと最後まで返済ができるかどうか、返済能力があるかどうかを見極めることが最大の中心です。
この返済能力の有無を見極めるために銀行はさまざまな観点から融資の審査を行っているわけです。

銀行の融資審査の項目

融資審査の流れ
この図は実際に銀行で行われている融資の審査の手順を示したものです。
審査の手順を分類すると大きく9つの項目に分けられますが、このうち1から7は返済能力の見極め、融資が回収できるかどうかに関連することです。
このように銀行の融資の審査は融資先の返済能力、融資が最後まで回収できるかどうかに大半を割いていることがおわかりいただけると思います。

債務超過とは

さて、銀行の融資の審査が通らない理由の1つである債務超過について説明します。
まず簡単に債務超過とは何かについて整理をします。
債務超過の貸借対照表
この図は決算書の1つである貸借対照表の例です。
この貸借対照表の右下の黄色になっている部分をご覧ください。
この部分は純資産とか自己資本と呼ばれいる部分ですが、簡単に言えば資本金と過去の利益の蓄積状況を示したものです。
純資産がプラスであればその事業者の資産は負債よりも多いことを示しています。
逆に純資産がマイナスであれば資産よりも負債の方が多いことを示している。
どちらが良いかと言えば当然に純資産はプラスの方が良いに決まっています。
そして債務超過とはこの純資産がマイナスの状態のことをいいます。

債務超過とは赤字体質を意味する

純資産とは資本金と今までの利益の蓄積状況を示すものでした。
その純資産がマイナス、つまり債務超過であるということは今までの利益の蓄積が資本金を上回る水準でマイナスであること、つまり赤字であることを示します。
したがって債務超過とはその融資先が事業開始から現在までに至るまでの間、総じて赤字体質であることを示すのです。

赤字の意味するところ

赤字
この図は赤字に対する銀行が抱く考え方を示したものです。
赤字と返済能力の関係でいえば、赤字とは返済能力がないことを示します。
返済能力がないとは融資の返済ができないということです。

債務超過は銀行の融資の審査が通らない理由になる

さきほど銀行の融資業務においてもっとも大切なことは融資のボリュームをいたずらに増やすことではなく、融資を最後まで回収することだと説明をしました。
債務超過とは融資の返済ができないということを示します。
債務超過の先に銀行が融資を行うことは将来の貸倒損失を増やすことにつながります。
そのため債務超過は銀行の融資の審査が通らない理由となるのです。

債務超過でも銀行が融資を行うことはある

このように債務超過は融資の返済ができないことを示し、銀行の融資の審査が通らない理由となるのですが、では債務超過の先に銀行が一切融資に応じないのかと言えばそうでもありません。
実際に債務超過の先に銀行は融資を行っています。
では債務超過であっても銀行が融資を行う場合とはどのようなケースであるかを説明します。

早期に債務超過の解消見込みがあること

債務超過と言っても融資先の状況において異なることがあります。
足元を含めて赤字状態が続いている状態は債務超過が状況がますます悪化していく状態です。
一方で足元は債務超過ではあるものの、ここのところは利益が黒字で年々債務超過の水準が改善しつつあり、この状態が続ければ2,3年後には債務超過が解消するような状態もあります。
このように足元はまだ債務超過ではあるものの、短期間のうちに債務超過が解消する見通しが持てる場合には、債務超過であっても銀行が融資を行う可能性が高まります。

足元は債務超過だが数年後に債務超過が解消する見込みがあれば銀行が融資を行う可能性が出て来る

担保で融資の保全が確保できている

不動産担保などで最終的に融資の回収の見込みがあれば債務超過であっても銀行が融資に応じる場合があります。
ただし銀行の融資の回収手段として不動産などの担保処分というのは本筋のことでありません。
そのため新規の融資よりもリスケなどにより資金繰りを支援する方が多いと言えます。

銀行の融資の審査が通らない理由 債務超過についてのまとめ

以上、銀行の融資の審査が通らない理由としての債務超過についてまとめますと次のようになります。

まとめ

・銀行の融資業務においてもっとも大切なことは融資を最後まで回収すること
・債務超過は赤字体質であり返済能力がないことを示す
・そのため債務超過は銀行の融資の審査が通らない理由となる

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