当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

銀行融資の基本

銀行融資が返済不能に陥った際に取るべき具体的な手順と解決策

銀行から受けている融資が返済できない事態に直面した際に取るべき具体的な手順をご案内します。
返済できない状態で放置していればそのうち銀行から融資の強制回収などの対応を受けることになります。
融資が返済できない場合の最善の対応について融資担当の銀行員が説明をします。


☆資金繰りに悩んだら
1. 歴史が長い安心のビジネスローン
2.【GMOあおぞらネット銀行 ビジネスローン】

銀行融資が返済できない場合の初期対応策

銀行融資が返済できない、あるいは返済できない可能性が出てきたときに銀行への初期の対応策を説明します。

返済遅延が発生したらまず行うべきこと

銀行ではすべての融資の返済についてシステムの管理を厳重に行っています。
返済日当時にまだ返済が行われていないこともリアルタイムで銀行は把握をしています。
銀行融資は返済できない、あるいは返済できそうになりことを感じたり、まずは銀行にその旨を連絡してください。
融資の返済ができない、つまり延滞となれば必ず銀行から連絡がきます。
この銀行から連絡が来る前に銀行に伝えることが重要です。

返済できない場合は銀行から連絡が来る前にまずは連絡をすることが重要

銀行の受け止め方がまったく異なってくる

延滞の連絡ほど銀行に追って低価値の業務はありません。
なぜなら融資は返済することが当然だからです。
少なくとも銀行はそのように考えています。
延滞の督促を担当の銀行員は「面倒くさい」と感じながら行っています。
だからこそ銀行から延滞督促の連絡が来る前に連絡をするのです。
顧客から自ら連絡をしてきた場合、銀行は「延滞はしているけれども、しっかりとしている顧客」と良い印象を持ちます。
この良い印象はその後の銀行との返済交渉に間違いなく有利に働きます。

銀行から連絡が来る前に連絡をすると銀行は「しっかりしている顧客」との良い印象を持つ

銀行への連絡方法と伝えるべき内容

銀行に連絡する場合、その連絡方法は電話をしてください。
電子メールはダメです。
電話での連絡です。
そして連絡する内容は次の事柄です。

銀行に伝えるべき内容

返済ができる場合→いつ返済ができるのか
返済ができない場合→売上の不振や販売先からの入金遅れなど返済できない理由

これら2つをまず連絡してください。
銀行から必ず質問を受ける項目です。
そのうえで一度銀行に来て詳しく教えてくださいと銀行から言われますので、日時を約束をして面談時に改めて上記2点を伝えてください。


☆資金繰りに悩んだら
1. 歴史が長い安心のビジネスローン
2.【GMOあおぞらネット銀行 ビジネスローン】

返済遅延が与える影響とリスクを理解する

返済できない、つまり延滞が発生した場合の影響とリスクについて説明をします。

延滞履歴が登録される

1日でも返済できない、つまり延滞が発生すると銀行のシステムに延滞情報が登録されます。

1日でも延滞すると銀行のシステムに延滞情報が登録される

銀行からの信頼を失う

口座に入金することを真に忘れていたといった場合にはまず影響はありません。
銀行から信頼されないといったことになりません。
しかしそうでない場合には「やばい先」「他の融資も含めて焦げ付く危険がある」などと銀行は考え、それまで持っていた信頼感は一挙になくなります。

入金忘れ以外の延滞の場合には銀行から信頼は一挙になくなる


☆資金繰りに悩んだら
1. 歴史が長い安心のビジネスローン
2.【GMOあおぞらネット銀行 ビジネスローン】

返済計画の見直し方法とリスケジュールの具体策

返済できない場合、銀行が考える選択肢は(1)リスケによる資金繰り支援(2)新規融資による資金繰り支援の大きく2つとなります。

リスケとは?銀行との交渉手順を解説

リスケとは毎回の返済額を少なくするという融資の返済条件を緩和する方法です。
毎月10万円ずつ返済していたものを毎月1万円にするとか、状況によっては毎月の返済をゼロにして利息だけを支払うといったこともあります。
リスケの目的は返済負担を軽減して資金繰りの負担を減らし事業を継続してもらうことです。
返済できないのに返済してもらわなければ困ると言い続けても現実的な解決策にはなりません。
顧客を追い込んで破綻してしまうといった事態も想定されてしまいます。
リスケを行うにはいろいろな条件がありますが、銀行としては返済負担を軽減させて資金繰りを維持し事業を継続してもらうというのが銀行の代表的な支援策となります。

リスケの交渉手順

リスケは銀行にとっては貸倒引当金を積み増す必要があるなど痛手を被る方法です。
まずはこのことを認識したうえで銀行とリスケの交渉を行うことが大切です。
リスケの交渉手順はおおむね以下のとおりです。

リスケの交渉手順

1.試算表などを用いて現在の業績の実態を丁寧に説明する
2.他の銀行からの借入などすべての銀行からの借入状況を説明する
3.リスケを実施した場合の資金繰り状況を説明する
4.すべての銀行に同一条件でリスケの申し入れを行う
5.リスケの契約を行う

現状説明

まずは現在の業績の状況説明からスタートです。
なぜ融資が返済できないほど業績が悪化したのか、その理由を説明し現在の業績の実態を銀行につまびらかに説明をしてください。

すべての銀行取引状況の説明

後で説明をしますがリスケは借入をしているすべての銀行で行うことが絶対条件です。
そのため融資を受けているすべての銀行との借入状況を説明してください。
銀行との取引状況で説明すべきポイントは次のとおりです。

銀行と取引状況の説明ポイント

・銀行ごとの借入残高
・銀行ごとのプロパー融資、保証協会保証付き融資の別
・不動産担保などの有無
・借入の返済条件と毎月の返済額
・借入利率

リスケ後の資金繰り状況

リスケ後は資金繰りが安定するのか、それとも安定せずに資金繰りがショートしてしまう可能性があるのか、資金繰りの状況を説明してください。
なおリスケはリスケ後は資金繰りが安定することが絶対条件です。
リスケをしても資金繰りが持たないのであればリスケは不可能です。

リスケをすべての借入銀行に要請する

リスケを行うにはすべての銀行で同一内容でリスケを行う必要があります。
この銀行の返済はリスケをするが、別の銀行の返済は今まで通り続けるということは絶対に不可です。
リスケを行うのであればすての銀行でそしてすべての借入についてリスケを行う必要があります。
返済をゼロにするのあれば、すべての銀行のすべての借入の返済をゼロにしなければなりません。
また全体で毎月50万円返済するということであれば、各銀行の融資残高に応じた比率(融資シェア)に応じて按分を行うこととなります。


☆資金繰りに悩んだら
1. 歴史が長い安心のビジネスローン
2.【GMOあおぞらネット銀行 ビジネスローン】

リスケで考慮すべきポイント

リスケは資金繰りの負担を緩和する強力な方法ですが、一方でリスケには考慮すべき事柄があります。
リスケで考慮すべき事柄は次の2つです。
・リスケ中は新規の融資は原則として受けられない
・リスケを行うと融資条件等が不利になる

リスケ中は新規の融資は原則として受けられない

リスケを行うということは資金繰りが悪化し融資の返済能力はほとんどない状態だということです。
銀行の融資業務においてもっとも大切なことは融資のボリュームを増やすことではなく、実行した融資を最後まで回収することです。
そのた銀行の融資審査の最大の着目点は融資先がきちんと返済する能力や財務力などがあるかどうかです。
この点において、リスケという事実は融資の返済が困難になった何よりも証拠です。
そのためリスケをしている先に対して銀行が融資を行うことはありません。

リスケ中は銀行から新規の融資を受けることはできない

リスケ中で頼りになるのは手元の資金だけ

通常、資金繰りが苦しくなれば銀行から融資を受けて資金繰りを安定させる方法が一般的です。
実際に多くの事業者が銀行から運転資金などの融資を受けて資金繰りを安定させています。
そのためリスケ中はとにかく手元にある自己資金だけで資金繰りを維持していく必要があります。
したがってリスケを銀行に相談する際には、リスケ後は自力で資金繰りが維持できるのかどうかを十分に検討してください。
銀行もリスケ後は事業者の資金繰りに問題がないことがリスケを受け入れる判断ポイントとしています。

リスケ中は自己資金だけで資金繰りを維持していく必要がある


☆資金繰りに悩んだら
1. 歴史が長い安心のビジネスローン
2.【GMOあおぞらネット銀行 ビジネスローン】

リスケではなく資金繰りの改善に役立つ融資の借り換え

リスケは資金繰りを改善させる強力な方法ですが、その一方で新規の融資が受けられないなどデメリットもあります。
そこで検討に値するのが現在の融資を借換して毎月の返済額を軽減させて資金繰りを改善させる方法です。

返済額は借入件数に比例する

融資の返済額の合計は借入件数に比例して上下します。
単純な例ですが、借入件数が1件だけであれば返済額の合計はその1件の返済額だけです。
しかし借入件数が3件になれば、返済額の合計は当然、3件合計の返済額となります。
最初は1件のみの融資であったが、その後に追加融資を受けることを続けることでだんだんと借入件数が増加していくことになります。
そして最初は毎月10万円の返済だけであったものが、借入件数が増えて今では毎月の返済額が100万円になっているような実例はいくらでもあります。

融資の返済額は融資の件数に比例して増加する

借換により借入件数は集約する

そこで融資を受けている銀行に相談すべきことが、複数の融資を1件の融資に借り換えるという方法です。
複数の融資を1件の融資に借り換えることで借入件数が1件のみとなりますから、間違いなく毎月の返済額を減少させて資金繰りを改善させることができます。
この借換はリスケではありません。
あくまでも通常融資の延長線上にある方法です。
銀行に相談すればきちんと検討してくれます。
リスケではなく借換による資金繰りの改善はぜひ検討をしてみてください。

複数の融資を1件の融資に借換することにより返済額が減少し資金繰りを改善させることができる

借換は運転資金の融資のみ

なお借換することができるのは運転資金の融資のみです。
複数の運転資金の融資を1件の運転資金の融資に借換することは可能です。
しかし設備資金の融資は対象外です。

借換できるのは運転資金の融資のみで設備資金の融資は対象外

融資が返済できない場合の参考事例

以下では参考事例として融資が返済できない場合の影響についての相談事例をご紹介します。

質問

以前夫が県保証協会付けで融資を受けていましたが、(私が連帯保証人です)事業の悪化で返済できなくなり保証協会に代位弁済されました。
私が連帯保証人としてなっているのでもちろん私にも代位弁済の通知が来ていますが、実際金額が大きく払えないので払っておりません。
このような状態で夫の会社と違う、別の親戚の会社ですが、その会社の取締役に私、夫が監査役に入っています。
親戚の会社の銀行融資で迷惑をかけることになってしまいますか?

親戚の会社に影響があります

結論から申し上げて、ご質問者がご親戚の取締役や監査役になっている場合、ご親戚の会社に影響が懸念されます。
まず銀行のプロパー融資の場合は直接、信用保証協会は関係ありませんが、プロパー融資の審査の参考情報として、信用保証協会の対応状況を直接、信用保証協会に照会する場合があります。
その際、個人情報保護の観点から、信用保証協会側は決して銀行等に代位弁済になった事実や、ご質問者が連帯保証人として保証債務を負っている事実は決して口外しません。
しかしながら、あうんの呼吸で追加保証が困難な旨のネガティブ情報の存在が銀行等の金融機関側は把握することが出来ます。
そうした場合、代位弁済等の事実は把握できなくとも、銀行側は「何かある」とわかりますから、そこでプロパー融資の審査に慎重となり、結果として融資をお断りする場合が決して少なくないのです。
次に信用保証協会保証付融資の場合には、ご質問者のように信用保証協会に求償債務を負っている方が取締役や監査役になっている会社に対し、信用保証協会が追加の保証を行うことはありません。
したがってご親戚の会社は信用保証協会の保証付融資も受けられないことになります。

ではどうすれば良いのか

信用保証協会が親戚の会社に新たな保証を行わない最大の理由はご質問者がその親戚の会社に関係者として存在することです。
信用保証協会は代位弁済を行った会社やその連帯保証人に対しては少なくとも代位弁済した求償債権を完済しない限り、新規の保証は行いません。
この姿勢は徹底されていて、ご質問者の影響がある会社も同様の対応を取ります。
取締役や監査役となれば親戚の会社の中枢にご質問者がいることとなります。
このような親戚の会社には信用保証協会は新規の保証には応じないのです。
ご質問者が親戚の会社の取締役や監査役ではなく単なる一社員であればその影響はないかと思います。

銀行融資が返済不能に陥った際に取るべき具体的な手順と解決策のまとめ

以上、銀行融資が返済できない状況になった場合の対応策等についてまとめますと次のようになります。

まとめ

・融資が返済できない延滞状態になると必ず銀行から連絡を受ける
・返済できない場合には銀行から連絡を受ける前に自ら連絡を行うことが大切
・返済できない理由などをきちんと銀行に説明すること
・返済できない場合にはリスケによる資金繰りの改善を銀行は検討してくれる

当サイトがお薦めする2つのビジネスローン

1.歴史が長い安心のビジネスローン
歴史が長いビジネスローンで多くの中小企業や個人事業主が利用している安心のビジネスローンです。

2.【GMOあおぞらネット銀行 あんしんワイド】
大手のGMOグループが運営するビジネスローンです。 カードローンタイプ型で必要な時に繰り返し利用が可能で、随時返済で利息が節約できます。

-銀行融資の基本
-,