銀行融資の基本 融資審査マンの見方 資金繰り

運転資金で不動産購入した場合

運転資金として利用予定の資金で不動産購入を行う場合にどのような影響が出るのかを注意しておく必要があります。
結論としては運転資金で不動産購入することはデメリットしかありません。

運転資金は日々必要な資金

運転資金は仕入資金の支払や、従業員への給与支払、家賃や光熱費の支払いなど日々必要となる資金です。
そのため運転資金は常に必要な資金であり、これが不足すれば資金ショートとなり倒産してしまう危険が大となります。
事業を継続する上では運転資金は絶対になくてはならない資金であり、ショートさせるわけにはいきません。
運転資金はとても大切な資金です。
資金繰りを回転させるためになくてはならない資金です。

不動産購入は資金が固定化する

一方で不動産購入の資金は運転資金とはまったく性格が異なります。
もちろん同じ資金、お金ですから運転資金と不動産購入に使う資金に違いはありませんが、目的がまったく違います。
例えば運送業を例にしてトラックの駐車場として土地を購入したケースで考えてみましょう。
運送業にとってトラックの駐車場は運送業務を行う上で不可欠なものです。
そのためトラックの駐車場用地として土地を購入することは間違ってはいません。
しかし土地を購入した資金は固定化する、寝てしまいます。

資金の固定化・資金が寝るとは

トラック用の駐車場は運送業務を行う上で必要なものであり、一時だけではなく今後長い間にわたって運送業務に貢献するものとなります。
購入した土地は売却をしてお金にするためのものではなく、長期間にわたってトラックの駐車場として使用するためのものです。
そして不動産購入のために投下した資金はこの運送業務から得られる収益によって回収をしていくものです。
一般的に不動産購入には大きな資金が必要となりますから、運送業務から得られる収益によって不動産購入に費やしたお金を回収するには一定期間が必要となるでしょう。
業績が好調であれば不動産購入に費やした資金は比較的早めに収益として回収できるかもしれませんが、一方で業績が思うように伸展しない場合には不動産購入に費やした資金を回収するために長期間をようするかもしれません。
いずれにしても不動産購入に費やした資金は当面の間は現金として手元に戻ってくることはなく、一定期間固定化する、寝てしまうことになります。

運転資金が不足する

日々必要な資金である運転資金を一定期間は固定化する、寝てしまう不動産購入に費やしてしまうと、それだけ運転資金が不足することになります。
運転資金が不足してしまうと仕入ができない、従業員に給料が支払えない、家賃が払えないといった事態になり事業の継続は困難となります。
非常に重大な事態です。
そのため運転資金を不動産購入に費やすことは非常に危険な行為です。

銀行融資による運転資金であった場合

この不動産購入に費やした運転資金を銀行から融資を受けていた場合には、銀行から運転資金の資金使途違反として最悪は一括返済を求められる事態に発展します。
返済を求められて返済ができないとなるとそれは延滞となります。
また運転資金の一括返済までは求められないとしても、もうその銀行は融資には応じなくなります。
融資の資金使途違反は契約違反ですから、契約違反をするような取引先とは取引を解消する方向に銀行は舵を切るのです。

不動産購入は設備資金として融資を受ける

手元資金が余剰しており、不動産購入を手元資金で充当してもその後の運転資金に支障がない場合にはそれで良いでしょう。
しかし運転資金に支障が出るのであれば、今回の駐車場のような不動産購入のための資金は運転資金ではなく設備資金として融資を受けることが望ましいです。
一般的に設備資金融資は融資期間も運転資金に比べて長期となりますから、資金繰り上もプラスです。
運転資金を不動産購入に投入することは非常に危険です。


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