取引振改善の約束を守ってくれない

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半年ほど前にプロパー融資の相談を受けたことがある、A社より今回再びプロパー融資の申し込みがありました。
実はA社に対する融資シェアは当行が圧倒的シェアであり、融資取引から考えれば当行が主力行の立場となります。
しかし残念なことにA社とは融資取引のみであり、売上や支払などの預金取引はほとんどなく、融資額対比預金の平残は1割にも満たない水準でした。
このため、半年前のプロパー融資(無担保扱い)を実行する際に、今後取引振改善のお願いをし、A社の社長からは「わかりました。そのようにしていきます」といった言葉があり、当行としては社長が約束してくれたものと考えて融資の実行を行いました。

しかし残念ながらその後、取引振の改善は一向に実現せず、その状態にて今回再びプロパー融資の依頼に至ったのです。
A社の業績は良好であり業績面だけを見れば、まだまだ融資が出来る状態です。
ただ今回の融資は謝絶です。
なぜなら前回約束してくれたことを守ってくれていないからです。
銀行業務のビジネスです。
ビジネスの根幹は相手との信頼関係です。
約束を守らないということはこの信頼関係が構築出来ないことを意味します。
実はA社に取引振改善の申し入れを行ったのは前回が初めてではなく、相当以前より同様のお願いをしていた経緯がありました。
銀行の理屈から言えば、「約束を守ってくれていない状態にも関わらず前回は融資を実行したのに、またもや守ってくれていない。そんな相手には融資など出来るか。取引がなくなっても構わない」となります。

銀行というところは前回の交渉事などをきちんと記録しているところです。
それをきちんと履行してくれるお客さんには銀行は良い顔をします。
逆に無視するようなお客さんとは取引がなくなっても構わないというスタンスを取ります。
銀行とどのような約束をしたのか、意外に重要なことなのです。
したがって約束したことはきちんと守る、約束出来ないことは約束しない、こういった姿勢が銀行取引には大切です。

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