「運転資金はプラスかマイナスどっちの方がいいのですか?」という質問をいただきましたので、プラスかマイナスかどちらが良いのかを説明します。
目次
運転資金の必要額
運転資金がプラスかマイナスかですが、運転資金がどれくらい必要なのかは一般的には次の計算式で簡単にわかります。
これで運転資金がプラスなのか、マイナスなのかがわかります。
運転資金がプラスとは?
運転資金がプラスとはどういう意味でしょうか?
運転資金がプラスということは運転資金が必要だということです。
売上代金が販売先からの振込などで手元に入ってくるまでの間、仕入代の支払や給料などの経費の支払のために資金が必要です。
この必要となる資金が運転資金そのものです。
運転資金がプラスだということは売上代金が入ってくるまでの間の仕入代の支払いなどのために別途資金が必要になるということです。
運転資金がプラスということは運転資金が必要だということ
運転資金がマイナスとは?
では逆に運転資金がマイナスとはどういうことでしょうか?
運転資金がマイナスとは仕入代の支払や給料などの経費の支払の前に売上代金が入ってくるために別途資金を用意する必要がないということです。
飲食業などの現金商売の事業では運転資金がマイナスとなります。
運転資金がマイナスということは運転資金が不要だということ
運転資金はプラスとマイナスのどちらが良い?
運転資金はプラスとマイナスのどちらが良いですが、答えはどちらが良いとは一概には言えません。
運転資金がプラスだから良好、運転資金がマイナスだから悪いとは一概に言えません。
運転資金がプラスかマイナスかの違いは資金繰りへの影響です。
運転資金がプラスかマイナスの違いは資金繰りへの影響
運転資金がプラスだと資金繰りにはマイナス
運転資金がプラスだということは売上代金が入ってくるまでの間の資金が必要だということですから、資金繰り面にはマイナスです。
そのため運転資金がプラス、つまり運転資金が必要な会社等ではこの運転資金を銀行から融資を受けることで資金繰りを安定させています。
こうなると銀行に融資の利息の支払いをする必要がありますから、この点では運転資金がプラスだと損益面ではマイナスと言えます。
運転資金がプラスということは運転資金が必要であり資金繰り面ではマイナス
運転資金がマイナスだと資金繰りにはプラス
運転資金がマイナスということは売上代金が各種支払いの前に入ってきますから資金繰りにはプラスです。
そのためわざわざ銀行から運転資金の融資を受ける必要もありません。
運転資金がマイナスということは運転資金が不要だということであり資金繰り面ではプラス
運転資金はプラスとマイナスのどちらが良いかのまとめ
以上、運転資金はプラスとマイナスのどちらが良いかをまとめますと次のようになります
まとめ
・運転資金がマイナスということは運転資金が不要ということであり資金繰り面ではプラス
・運転資金がプラスかマイナスかどちらが良いかは一概には言えず、どちらが良いかは言えない