銀行融資の基本・審査

つなぎ融資の審査基準とは?銀行が重視する4つのポイントと必要書類・融資事例

「工事代金が3か月後に入金される予定ですが、それまでの材料費や外注費が足りません」

「売上代金が入金されるまで、銀行からつなぎ融資を受けることはできるでしょうか」

「つなぎ融資では、銀行はどのような審査を行うのでしょうか」

建設業や製造業などでは、仕事を受注してから売上代金を回収するまでに時間がかかることがあります。

その間にも材料費、外注費、人件費などの支払いが発生するため、一時的に資金繰りが苦しくなる場合があります。

このような資金不足に対応する融資方法の一つが、つなぎ融資です。

結論からいうと、つなぎ融資の審査では、売上代金などの入金予定が確認できることに加え、その入金によって借入金を返済できる見通しがあるかが重要です。

ただし、売上代金の入金予定があるだけで、必ずつなぎ融資を受けられるわけではありません。

銀行は契約内容、代金を支払う取引先の信用力、融資後の資金繰り、万一入金されなかった場合の対応なども確認します。

私は長年、銀行の法人営業と融資審査に携わってきました。

この記事では、つなぎ融資の仕組みと審査の4つのポイントを中心に、建設業の具体例、必要書類、融資金額の決め方、審査が厳しくなるケース、入金遅延時の対応まで解説します。

つなぎ融資とは?売上代金の入金まで資金繰りをつなぐ融資

つなぎ融資とは、将来予定されている売上代金などの入金までの間、一時的な資金不足を補うための融資です。

例えば、次のような状況が考えられます。

  • 3か月後に工事代金が入金されるが、それまでに材料費や外注費を支払う必要がある
  • 製品を納品した後に売上代金が入金されるが、先に仕入代金を支払わなければならない
  • 大口の売掛金の回収予定があるが、それまでの人件費や経費の支払いが不足する

このように、将来の入金予定がある一方、その前に支払いが発生する場合に、つなぎ融資が利用されることがあります。

なお、つなぎ融資という言葉は、住宅ローンなどの分野でも使われますが、この記事では中小企業の事業資金におけるつなぎ融資について説明します。

つなぎ融資は一時的な運転資金の調達方法

つなぎ融資の基本的な考え方は、売上代金などが入金されるまでの資金不足を補うことです。

例えば、3か月後に1,000万円の工事代金が入金される予定で、それまでに600万円の材料費や外注費を支払う必要があるとします。

手元資金だけでは支払いが難しい場合、銀行から必要な資金を借り入れ、工事代金の入金後に返済する方法が考えられます。

つなぎ融資は、売上代金の回収までに生じる資金の時間差を補うための融資です。

つなぎ融資と通常の運転資金融資の違い

通常の運転資金融資では、継続的な事業活動に必要な資金を調達し、一定期間にわたって分割返済する方法などがあります。

一方、つなぎ融資では、特定の売上代金などの入金を返済原資として、比較的短期間で返済する方法が用いられることがあります。

比較項目 つなぎ融資 通常の運転資金融資
主な目的 特定の入金までの一時的な資金不足を補う 継続的な事業活動に必要な資金を調達する
融資期間 入金予定に合わせた比較的短期間が中心 短期から長期までさまざま
返済方法 期日一括返済など 分割返済や期日一括返済など
主な返済原資 特定の売上代金などの入金 継続的な事業活動から生み出される資金など

ただし、これらは一般的な違いを整理したものであり、実際の融資条件は金融機関や融資商品によって異なります。

つなぎ融資の特徴|手形貸付と返済期日の考え方

つなぎ融資では手形貸付が利用されることがある

つなぎ融資は短期間の資金調達であるため、銀行では手形貸付が利用されることがあります。

手形貸付は、一般に短期資金の融資に利用される融資形態の一つです。

ただし、つなぎ融資が必ず手形貸付になるわけではありません。

証書貸付など、ほかの融資形態が利用される場合もあります。

実際の融資形態は、金融機関の商品や審査判断によって決まります。

返済期日は売上代金の入金予定を踏まえて設定する

つなぎ融資では、返済原資となる売上代金などの入金予定日を踏まえて、返済期日を設定することがあります。

例えば、工事代金が3か月後に入金される予定であれば、その入金予定を前提として融資期間を検討します。

ただし、売上代金の入金日と融資の返済期日が必ず同じ日になるわけではありません。

入金予定日には変更や遅延の可能性もあるため、金融機関は契約内容や回収見通しを確認して返済条件を判断します。

つなぎ融資の審査で銀行が重視する4つのポイント

つなぎ融資の審査では、通常の融資審査と共通する項目に加えて、返済原資となる入金の確実性が特に重要になります。

銀行が確認する主なポイントは次の4つです。

  1. 販売契約や工事請負契約などの内容
  2. 売上代金を支払う取引先の信用力
  3. 融資実行後と代金回収後の資金繰り
  4. 予定した代金が入金されなかった場合の返済能力

それぞれ詳しく説明します。

審査ポイント1|販売契約や工事請負契約の内容

最初に銀行が確認するのは、売上代金などの入金予定の根拠となる契約内容です。

例えば、建設業であれば工事請負契約書などを確認します。

主な確認事項は次のとおりです。

  • 発注者は誰か
  • 工事や販売の内容は何か
  • 契約金額はいくらか
  • 納品日や工事完成予定日はいつか
  • 売上代金の支払条件はどうなっているか
  • 代金はいつ入金される予定か

つなぎ融資では、将来の入金が返済原資になることが多いため、入金予定を裏付ける資料が重要です。

例えば、工事請負契約書に工事金額1,000万円、完成予定日が3か月後と記載されていても、代金の支払条件によって実際の入金日は異なります。

工事完成後の検査や請求手続きなどによって、入金までにさらに時間がかかる場合もあります。

そのため、契約金額だけでなく、実際にいつ、いくら入金される見込みなのかを確認することが重要です。

契約書がない場合はつなぎ融資を受けられない?

契約書がない場合には、入金予定を確認するための資料が不足するため、審査が難しくなることがあります。

ただし、契約書がないという理由だけで、すべてのつなぎ融資が必ず否決されるわけではありません。

取引内容によっては、注文書、注文請書、発注書、請求書、納品書などから取引の実態を確認できる場合があります。

どの資料で対応できるかは金融機関に確認してください。

融資金額は契約金額そのものではない

例えば、1,000万円の工事を受注しているからといって、1,000万円のつなぎ融資が必要になるとは限りません。

工事に必要な材料費、外注費、人件費などの支払いと、手元資金、前受金などを確認して必要額を計算します。

つなぎ融資の金額は、実際の資金不足に見合った金額であることが重要です。

審査ポイント2|売上代金を支払う取引先の信用力

つなぎ融資では、売上代金などの入金が返済原資となることがあります。

そのため、銀行は代金を支払う取引先についても確認します。

例えば、次のような事項です。

  • 取引先の事業内容
  • 取引先との取引実績
  • 過去の代金回収状況
  • 取引先の信用状態
  • 契約どおりに代金が支払われる見通し

発注者の信用状態に問題がある場合には、売上代金が予定どおりに入金されない可能性があります。

また、発注者の信用状態が良好であっても、工事の遅延や契約条件の変更などによって入金が遅れる場合があります。

銀行は取引先の信用力だけでなく、売上代金の入金予定がどの程度確実なのかを確認します。

審査ポイント3|融資実行後と代金回収後の資金繰り

つなぎ融資は、一時的な資金不足を補うためのものです。

そのため、銀行は融資によって当面の支払いができるかだけでなく、売上代金の入金後に資金繰りがどうなるかも確認します。

例えば、工事代金が入金されても、その直後に多額の仕入代金や借入金返済が予定されている場合には、資金繰りが再び厳しくなる可能性があります。

このような場合、入金された工事代金をすべてつなぎ融資の返済に充てられるとは限りません。

そのため、銀行は資金繰り表などを確認し、融資の返済後も事業を継続できるかを判断します。

つなぎ融資では資金繰り表が重要

資金繰り表には、次のような項目を整理します。

  • 売上代金の入金予定
  • 材料費や仕入代金の支払予定
  • 外注費や人件費の支払予定
  • 税金や社会保険料の納付予定
  • 既存借入金の返済予定
  • つなぎ融資の借入予定と返済予定

これらを月別、必要に応じて週別などで整理することで、資金不足が発生する時期と必要額を把握できます。

審査ポイント4|予定した代金が入金されなかった場合の返済能力

つなぎ融資では、予定した売上代金などが入金されない可能性も考える必要があります。

例えば、次のようなケースです。

  • 工事の完成が遅れた
  • 発注者の検査が長引いた
  • 取引先の資金繰りが悪化した
  • 売上代金の支払いが遅れた
  • 契約内容の変更によって請求金額が減少した

予定した代金が入金されなければ、つなぎ融資の返済期日に資金を用意できなくなる可能性があります。

そのため、銀行は代金の入金が遅れた場合に、ほかの資金で返済できるか、資金繰りを維持できるかなどを確認します。

場合によっては、担保や保証などの保全についても検討します。

ただし、担保があれば必ず融資を受けられるわけではありません。

基本となるのは、事業から生み出される資金や売上代金の回収によって返済できる見通しがあることです。

建設業のつなぎ融資|銀行が審査する具体例

ここで、建設業のつなぎ融資を具体例で説明します。

工事代金1,000万円が3か月後に入金されるケース

次のような建設会社を想定します。

項目 金額・条件
工事請負金額 1,000万円
工事代金の入金予定 3か月後
入金前に必要な材料費・外注費等 600万円
支払いに充てられる手元資金 200万円
一時的な資金不足額 400万円

このケースでは、工事代金の入金前に600万円の支払いが必要ですが、支払いに充てられる手元資金は200万円です。

したがって、単純計算では400万円の資金不足が発生します。

この400万円について、つなぎ融資を申し込むことが考えられます。

ただし、実際の必要額は、ほかの入金や支払い、最低限確保したい運転資金なども含めて資金繰り表で確認する必要があります。

銀行は工事代金1,000万円の入金確実性を確認する

銀行は、工事請負契約書などをもとに、1,000万円の工事代金が予定どおり入金されるかを確認します。

例えば、工事の進捗状況、発注者との取引実績、代金の支払条件などです。

また、契約金額が1,000万円であっても、前受金や中間金をすでに受け取っている場合には、残りの入金予定額を確認する必要があります。

工事代金の入金後に400万円を返済できるか確認する

予定どおり1,000万円が入金されたとしても、その全額を自由に使えるとは限りません。

ほかの工事に関する支払い、税金、借入金返済などが予定されている場合があるからです。

そのため、銀行は工事代金の入金後に400万円を返済しても、会社の資金繰りが維持できるかを確認します。

つなぎ融資では、入金予定額が融資金額を上回っていることだけでなく、実際に返済へ充てられる資金が確保できるかが重要です。

なお、上記は説明用の仮定であり、実際の融資審査基準を示すものではありません。

つなぎ融資の審査で必要になる主な書類

つなぎ融資を申し込む場合には、資金使途と返済原資を説明できる資料が重要になります。

代表的な資料は次のとおりです。

資料 主な確認目的
工事請負契約書・売買契約書 契約金額、取引内容、支払条件の確認
注文書・注文請書・発注書 受注実態や取引条件の確認
請求書・入金予定表 入金予定額と入金時期の確認
材料費・外注費等の見積書 必要な資金額の確認
資金繰り表 融資期間中と返済後の資金繰りの確認
決算書・直近の試算表 業績、財務内容、返済能力の確認
借入金一覧表 既存借入金の残高と返済負担の確認

実際に必要な資料は、業種、融資金額、取引内容、金融機関の審査方針などによって異なります。

申込みの際には、取扱金融機関に必要書類を確認してください。

銀行融資・資金繰りのメール相談

「工事代金の入金まで資金が足りない」「つなぎ融資を申し込みたいが、必要額や返済期日をどう説明すればよいか分からない」「銀行から資金繰り表の提出を求められている」といったお悩みはありませんか。

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つなぎ融資、建設業の運転資金、売上代金の回収までの資金繰り、銀行への説明方法などについてお悩みの方は、メール相談をご利用ください。

※融資の承認・実行を保証するものではありません。

つなぎ融資の審査が厳しくなるケース

つなぎ融資は将来の入金を前提とすることが多いため、入金予定や資金繰りに不確実な要素がある場合には審査が厳しくなる可能性があります。

売上代金の入金予定が不明確

売上代金の入金日や金額がはっきりしない場合には、返済原資を確認することが難しくなります。

例えば、工事の受注見込みはあるものの、正式な発注が決まっていない場合です。

受注予定と契約済みの案件では、入金の確実性が異なります。

発注者の信用状態に問題がある

発注者の資金繰りが悪化している場合には、契約どおりに代金が支払われない可能性があります。

特に、特定の発注者への依存度が高い会社では、その発注者の支払状況が資金繰りに大きく影響することがあります。

工事の完成や納品が遅れる可能性が高い

工事や製品の納品が遅れると、売上代金の入金時期も遅れる可能性があります。

銀行は、工事の進捗状況や納品予定などを確認することがあります。

売上代金が入金されても資金繰りが改善しない

売上代金が入金されたとしても、ほかの支払いが多く、つなぎ融資を返済すると資金不足になる場合には、審査が慎重になることがあります。

一時的な資金不足なのか、慢性的な資金不足なのかを区別することが重要です。

既存借入金の返済負担が大きい

既存借入金の返済負担が重い場合には、つなぎ融資の返済原資がほかの返済に使われる可能性があります。

そのため、銀行は借入金全体の返済予定を確認します。

赤字や債務超過でもつなぎ融資を受けられる?

赤字や債務超過の会社でも、つなぎ融資を検討できる場合があります。

ただし、赤字や債務超過は融資審査において慎重な判断が必要となる重要な事項です。

赤字でも入金予定があれば必ず借りられるわけではない

例えば、3か月後に工事代金が入金される予定であっても、会社全体の資金繰りが大幅な赤字であれば、入金された代金をつなぎ融資の返済に充てられない可能性があります。

そのため、銀行は特定の入金予定だけでなく、会社全体の収益や資金繰りを確認します。

赤字の原因と改善見通しが重要

赤字が一時的な要因によるものなのか、継続的な業績悪化によるものなのかによって、銀行の判断は異なります。

例えば、一時的な費用の増加によって赤字となった場合には、その原因と今後の収益見通しを説明することが重要です。

一方、慢性的な赤字によって資金不足が続いている場合には、つなぎ融資だけでは根本的な解決にならないことがあります。

赤字や債務超過の会社がつなぎ融資を申し込む場合には、特定の売上代金の入金予定だけでなく、会社全体の資金繰り改善の見通しを説明することが重要です。

つなぎ融資の金額はどのように決める?

つなぎ融資の金額は、売上代金の契約金額をそのまま希望するのではなく、入金までに必要な支払いと利用できる資金を踏まえて決めます。

入金までに必要な支払いを確認する

まず、売上代金が入金されるまでに必要な支払いを整理します。

建設業であれば、材料費、外注費、人件費、現場経費などです。

支払いの時期も重要です。

例えば、同じ600万円の支払いであっても、すべて来月必要なのか、3か月に分かれて支払うのかによって資金不足の状況が異なります。

手元資金や前受金を確認する

次に、支払いに充てられる手元資金や、すでに受け取っている前受金などを確認します。

また、ほかの売上代金の入金予定がある場合には、その入金も考慮します。

ただし、会社の運営に必要な資金まで使い切る計画にならないよう注意が必要です。

資金繰り表で最大の不足額を確認する

資金繰り表を作成すると、どの時点で資金不足が最も大きくなるのかを確認できます。

その不足額をもとに、必要な融資金額を検討します。

なお、融資金額が妥当であっても、銀行の審査によって希望どおりの融資が受けられるとは限りません。

つなぎ融資の返済日に売上代金が入金されなかった場合の対応

つなぎ融資で注意したいのは、予定した売上代金が入金されない場合です。

例えば、工事代金が3か月後に入金される予定だったものの、工事の完成が遅れて入金が1か月遅れるケースです。

この場合、銀行への返済期日までに資金を準備できなくなる可能性があります。

入金遅延が分かった時点で銀行に相談する

入金が遅れる見通しになった場合には、返済期日が到来する前に銀行へ相談することが重要です。

返済期日を過ぎてから相談するのではなく、できるだけ早く状況を伝えてください。

入金が遅れる理由と新たな入金予定日を説明する

銀行へ相談する際には、次のような事項を整理します。

  • 入金が遅れる理由
  • 新たな入金予定日
  • 発注者との確認状況
  • 工事や納品の進捗状況
  • 返済期日までに準備できる資金

例えば、発注者から入金予定日の変更について連絡を受けている場合には、その内容を説明できる資料があると役立ちます。

返済期日の変更が認められるとは限らない

売上代金の入金が遅れた場合、銀行に返済期日の変更などを相談することは考えられます。

ただし、売上代金の入金が遅れたからといって、銀行が自動的に返済期日を延長してくれるわけではありません。

返済条件の変更には銀行の判断や所定の手続きが必要です。

そのため、入金遅延の可能性がある場合には、早めに銀行へ相談することが大切です。

つなぎ融資を銀行に申し込む際の説明方法

つなぎ融資を申し込む際には、銀行に対して次の4点を明確に説明することが重要です。

  1. なぜ一時的な資金不足が発生するのか
  2. いつ、いくらの資金が必要なのか
  3. いつ、いくらの売上代金が入金されるのか
  4. その入金によって借入金を返済できるのか

銀行への説明例

当社では、工事金額1,000万円の案件を受注しています。

工事代金は3か月後に入金される予定ですが、それまでに材料費や外注費など600万円の支払いが必要です。

現在、これらの支払いに充てられる手元資金は200万円のため、400万円の一時的な資金不足が見込まれます。

そのため、400万円のつなぎ融資を希望しています。

工事請負契約書と資金繰り表を準備していますので、工事代金の入金予定と返済見通しについてご説明します。

このように、融資が必要な理由、必要額、入金予定、返済見通しを具体的に説明することが重要です。

ただし、実際の申込みでは、工事代金の入金後に返済しても資金繰りが維持できることまで確認する必要があります。

つなぎ融資の審査に関するよくある質問

Q1. つなぎ融資の審査では何を重視しますか?

銀行は、契約内容、売上代金などの入金確実性、取引先の信用力、融資後の資金繰り、入金されなかった場合の返済能力などを確認します。

特に、返済原資となる入金の金額と時期を説明できることが重要です。

Q2. つなぎ融資は必ず手形貸付ですか?

いいえ。短期間の融資であるため手形貸付が利用されることがありますが、必ず手形貸付になるわけではありません。

実際の融資形態は金融機関や融資商品によって異なります。

Q3. つなぎ融資の返済日は売上代金の入金日ですか?

売上代金の入金予定日を踏まえて返済期日を設定することがあります。

ただし、必ず入金日と同じ日になるわけではありません。

実際の返済期日は銀行との契約によって決まります。

Q4. 工事請負契約書がないとつなぎ融資は受けられませんか?

契約書がない場合には、入金予定を確認するための資料が不足し、審査が難しくなることがあります。

ただし、注文書や発注書、請求書など、ほかの資料で取引内容を確認できる場合もあります。

必要な資料は取扱金融機関に確認してください。

Q5. 赤字でもつなぎ融資を受けられますか?

赤字でも融資を検討できる場合はあります。

ただし、売上代金の入金予定があるだけでなく、会社全体の資金繰りや返済能力も確認されます。

赤字の原因や改善見通しを説明することが重要です。

Q6. つなぎ融資の金額は売上代金の範囲内なら自由に決められますか?

いいえ。売上代金の契約金額だけで融資金額が決まるわけではありません。

入金までに必要な支払い、手元資金、ほかの入金予定などを踏まえて必要額を計算します。

Q7. つなぎ融資の返済日に入金が間に合わない場合はどうすればよいですか?

入金遅延が分かった時点で、返済期日前に銀行へ相談してください。

入金が遅れる理由、新たな入金予定日、資金繰りの状況などを説明することが重要です。

返済期日の変更などが認められるかどうかは、銀行の判断によります。

Q8. 信用保証協会付き融資でもつなぎ資金を借りられますか?

信用保証協会付き融資で短期の運転資金を調達できる場合があります。

ただし、利用できる保証制度や融資条件は、資金使途や申込内容などによって異なります。

信用保証協会の保証審査と金融機関の融資判断が必要です。

つなぎ融資の審査内容についてのまとめ

つなぎ融資は、売上代金などが入金されるまでの一時的な資金不足を補うための融資です。

特に建設業や製造業など、支払いが先行し、売上代金の回収までに時間がかかる事業で利用されることがあります。

つなぎ融資の審査では、返済原資となる入金の確実性が重要になります。

この記事の重要ポイント

  • つなぎ融資は売上代金などの入金までの一時的な資金不足を補う融資
  • 短期間の融資が中心だが、必ず手形貸付になるわけではない
  • 返済期日は売上代金の入金予定を踏まえて設定されることがある
  • 契約書などで取引内容、代金の金額、入金予定日を確認する
  • 売上代金を支払う取引先の信用力も重要
  • 融資実行後と代金回収後の資金繰りを確認する
  • 予定した代金が入金されなかった場合の返済能力も審査される
  • 融資金額は契約金額ではなく、実際の資金不足額を踏まえて決める
  • 入金遅延が分かった場合には返済期日前に銀行へ相談する

つなぎ融資を申し込む際には、単に「3か月後に売上代金が入金されるので、それまで資金を貸してほしい」と説明するだけでは十分とはいえません。

いつ、いくらの資金が不足し、どの売上代金によって返済するのかを、契約書や資金繰り表などの資料で説明することが重要です。

また、つなぎ融資によって一時的な資金不足を解消できても、慢性的な資金不足が続いている場合には、収益改善や借入金管理などの対策が必要です。

日頃から資金繰り表を作成し、売上代金の回収予定と支払予定を把握しておくことが、銀行との融資相談を円滑に進めるためにも役立ちます。

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