銀行に融資の申し込みをしているが、個人的に借入しているカードローンの影響が気になる。
このような心配は決して少なくないと思います。
個人的にカードローンの借入がある場合、銀行の融資の審査にどのような影響があるのか、融資担当の銀行員が説明をします。
目次
カードローン借入と融資審査への影響についての質問
建築関係の個人事業主です。
先日、銀行に運転資金の融資申し込みをしました。
まだ銀行から連絡はありません。
1つ気になることがあります。
それは個人的にカードローンの借入をしていることです。
カードローンの借入があると融資の審査にどれくらいの影響があるのでしょうか?
融資担当銀行員の回答
カードローンの借入がある状態で銀行に事業資金の融資の申し込みを行った場合、銀行が気にする点は融資がカードローンの返済に回されるのではないかという点です。
融資担当銀行員の回答
事業資金の融資の目的は事業に要する資金
そもそもですが運転資金など銀行が実行する事業資金の融資は事業で必要となる資金を支援するものです。
建築関係の運転資金となると材料の仕入代金や職人さんへの給与の支払い、外注先への支払いなどが対象となります。
材料の仕入代金などで必要となる資金を銀行は融資により支援することにより、融資先の事業が継続され、さらに発展していくことを期待しています。
そしてその事業により得た利益により融資の返済が行われることを前提としています。
銀行の融資をカードローンの返済に回すと
もし銀行から融資を受けた運転資金をカードローンの返済に回した場合、どうなるでしょうか。
もっとも心配されるのは本来必要である運転資金が不足をすることです。
運転資金が不足するということは材料の仕入ができない、職人さんに給与の支払いができない、外注先に仕事を頼めないということになります。
当然、事業に大きな支障が生じます。
事業に大きな支障が生じていますから融資の返済など不可能になるでしょう。
融資をカードローンの返済に回すと事業に必要な資金が不足する
カードローンの借入と融資の審査への影響
このようなことから銀行は融資を申し込みした人がカードローンの借入がある場合、そのカードローンへの返済に融資が流用されることを非常に懸念します。
そのため融資の審査に大きな影響を与えます。
カードローンの完済しないと融資に応じないというような審査結果もあり得ます。
現実にはカードローンの借入があると融資の審査には大きな影響を与えてしまい、事業資金の融資が困難になります。
仮にカードローンの借入が1件のみで金額が数十万円といったケースでは、融資の審査への影響は軽微です。
事業資金の融資が実行されることもあります。
一方でカードローンの借入が複数あり、借入金額も百万円単位となっている場合には事業資金の融資の審査はまず通りません。
まずはカードローンを完済しない限り、事業資金の融資の審査には通らないというのが現実です。
カードローンの借入があると事業資金の融資審査には大きな影響があり、審査が通りづらくなる
カードローンの借入がある場合の融資審査への影響のまとめ
以上、カードローンの借入がある場合の融資の審査への影響についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・カードローンの借入が数件であると融資の審査にはまず通らない