リボ払いに関しては「一度はまったら二度と抜け出せない」「借金地獄に陥り危険」などと悪の代名詞のように言われることがありますが、管理者はリボ払いは決して危ないとは思いません。
リボ払いを正しく使えばリボ払いは決して危ないものではありません。
リボ払いの危ない使い方とリボ払いの正しい使い方の分かれ目を融資担当の銀行員が説明をします。
目次
リボ払いの危ない使い方と正しい使い方の分岐点のポイント
ポイント
・リボ払いの金利は消費者金融と同じ水準であるため、利息の支払い負担が多くなる
・リボ払いを収支の改善のために使えばリボ払いは危ないどころか借金が増えるのをなくしてくれる
リボ払いが危ないと言われる理由
まずはリボ払いがなぜ危ないとよく言われるのか、その理由を整理しておきましょう。
返済負担が軽くなり楽になる
クレジットカードの利用代金の支払方法は一般的に一括払いです。
例えば今月5万円のクレジットカードを利用したとすると翌月の返済日に5万円を一括にて支払うというのが原則です。
しかしこれを一括返済ではなくリボ払いを選ぶことで翌月に5万円を一括にて支払うのではなく、毎月1万円とか2万円とか決められた金額にて払っていくことになります。
リボ払いの毎月の支払金額はリボ払いの残高によるなど細かいところはあるのですが、簡単に言えば一括支払いではなく分割払いということです。
リボ払いを利用することで支払わないといけない金額が少なくなりますから、お金は楽になります。
返済負担が軽いためにリボ払いをどんどん使ってしまう
リボ払いが危ないと言われるスタート点はこのリボ払いであると返済負担が楽になるというところにあります。
しかし「楽になった」ということで気持ちが緩んでクレジットカードをたくさん利用し、それをリボ払いにすることでどんどんとリボ払いの残高が増加していく懸念があります。
気持ちを引き締めてどんどんとクレジットカードを利用しなければ良いのですが、ついつい気持ちが緩んで使い過ぎになってしまう。
これがリボ払いが危ないと言われる最大の原因です。
名前はリボ払いということですが内容は借金そのものです。
リボ払いは返済をしなければならない借金出るという認識を持つこと
リボ払いの残高がなかなか減らない
リボ払いが危ないとよく言われる理由の1つが返しても返してもリボ払いの残高が減らないというところもあります。
きちんとリボ払いを返済しているにも関わらずリボ払いの残高が減っていかないと感じる要因はリボ払いの金利の高さにその原因があります。
リボ払いには15%程度の金利もかかります。
15%程度というのは消費者金融からの借金の金利と変わりません。
つまりリボ払いは高金利の借金ということです。
リボ払いが危ないと言われるのはこの高金利も理由の1つです。
リボ払いは消費者金融と同じ水準の金利
リボ払いの返済は元金と利息の合計額
リボ払いの返済方法は元利均等返済方式と元金均等返済方式の2つがあります。
元利均等返済方式
元利均等返済奉仕のリボ払いの毎月の返済は次の図のようになっています。
仮に毎月リボ払いを返済を2万円行っているとすると、その2万円はすべてリボ払いの残高の返済に充当されているわけではありません。
元金と利息の合計額が2万円だということです。
そしてリボ払いの金利はさきほど説明をしましたように消費者金融と同じ水準で高い金利が適用されます。
そのためリボ払いの残高によっては利息の支払いが多くを占めることになります。
例えばリボ払いの利息の支払いが1万円だとすると、2万円の返済は利息に1万円、残高に1万円がそれぞれ充当されることとなります。
2万円を返済しているにもかかわらず実際にリボ払いの残高の返済に充当されているのは半分の1万円だけ。
これはリボ払いがなかなか減らないと感じてしまう原因なのです。
リボ払いの正しい使い方
このように危ないされるリボ払いですがうまく付き合えば救世主にもなってくれるものです。
リボ払いは何といっても返済負担を抑えることが出来るというのがメリットです。
お金に余裕があればそもそもリボ払いを選択する必要はなく、お金に余裕がないからこそリボ払いを利用するのだと思います。
一括払いに耐えられるほどお金に余裕がなく一括払いの支払のために別の借金、例えばカードローンとか消費者金融のキャッシングなどを使えば結果的には一層返済負担が増加し首を絞めることになります。
このサイトの他の記事でも何度も注意喚起をしていますが、借金の返済額は借金の件数が増えれば増えるほど増加します。
増加した返済を行うためにまた別の新たな借金を作ってしまう・・・まさに借金地獄そのものに陥ってしまいます。
新たな借金を作るのではなくリボ払いを利用すればそのようなことはありません。
新たな借金をするのではなくリボ払いを利用してお金の不足を補う。
これがリボ払いの正しい使い方です。
ただし大切なことはリボ払いの利用でお金に余裕が出来たということでクレジットカードの使い過ぎないことです。
ここは大事なところですから必ず留意するようにしてください。
またリボ払いはATMで簡単に任意返済をすることが出来ます。
手元に余裕があれば毎月の決まった支払以外に任意返済を使うことで支払う金利の節約にもなりますから可能な場合には積極的に任意返済を行ってください。
借金が減っていくには
つぎのような状態では借金は減っていくどころかこれからどんどんと膨らんでいく危険な状態です。
この状態を次の状態に変えないと借金を減らしていくことはできません。
収支を改善するには収入を増やすとか生活費を切り詰めて支出を減らすことが考えられますが、どちらも現実には容易ではありません。
収支を改善するもう1つの方法は当面の借金の返済負担を軽くするということです。
この点においてリボ払いは返済負担を軽くして収支を改善する手っ取り早い方法です。
収支を改善して借金を減らしていくためのリボ払いの利用は危ないということではなくむしろ正しい使い方なのです。
リボ払いはそんなに危ないのでしょうか?のまとめ
以上、リボ払いは危ないのかどうか、リボ払いの正しい使い方についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・リボ払いの金利は消費者金融と同じ水準であるため、利息の支払い負担が多くなる
・リボ払いを収支の改善のために使えばリボ払いは危ないどころか借金が増えるのをなくしてくれる
・収支改善のために返済負担を軽くするリボ払いの利用は危ないのではなくむしろ正しい使い方