カード1枚でATMから簡単にお金が借りられるカードローン。
カードローンには一般的に利用限度額が設定されていますが、その利用限度額を増額した場合にデメリットはあるのでしょうか。
目次
カードローンの特徴
まずカードローンの特徴について整理をしておきます。
カードローンの特徴を整理するにあたってカードローンと住宅ローンの比較で説明します。
住宅ローンは返済するだけ
持ち家の購入に多くの人が利用している住宅ローン。
住宅ローンは利用した後はひたすら毎月返済が続きます。
とにかく住宅ローンは返済を継続していくだけです。
カードローンは繰り返し利用できる
住宅ローンに対してカードローンは利用した後も繰り返し利用、つまりお金を借りることができます。
カードローンには一般的に利用限度額というものが設定されています。
例えばカードローンの利用限度額が100万円だとします。
そしてカードローンを100万円利用した後に、毎月の返済を続け現在のカードローン残高が70万円だとします。
この場合、利用限度額との差額30万円は再び利用することができます。
この利用限度額までは繰り返しお金を借りることができるというのがカードローンの最大の特徴です。
カードローン利用限度額増額のメリット
カードローン会社から利用限度額を200万円まで増額可能だという案内がきたとします。
実際に200万円まで利用しないとしても、今までの100万円から増加して200万円までは借りることができるというのはやはり安心感があると思います。
この安心感がカードローンの利用限度額増額のメリットです。
いざという時に今までの100万円から増えて200万円までは借りられる、お金が用意できるという安心感です。
金利が下がるメリットもある
カードローンの金利は利用限度額に応じて設定されています。
そしてカードローンの金利設定は利用限度額が大きいほど低い金利にて設定されています。
例えば利用限度額が50万円までの場合にはカードローンの金利は15%であるが、利用限度額が300万円の場合には7%といった具合です。
したがってカードローンの利用限度額が増額されると適用される金利が低下する場合があります。
カードローン利用限度額増額のデメリット
カードローンは実際に利用していないとしても利用限度額まではいつでも利用することができます。
住宅ローンなどの個人ローンの審査時には他の借入状況が調査されますが、カードローンの場合には利用限度額までは利用しているものとして個人ローンの審査がされます。
そのため住宅ローンなどの個人ローンの金額がカードローン利用限度額分が差し引かれる、つまり少なくなる可能性があります。
他の借入がなければ教育ローンで500万円の借入ができたにも関わらず、カードローンの利用限度額が300万円であるため、教育ローンは200万円しか審査が通らないということになりかねません。
実際にカードローンの利用残高が10万円であったとしても、カードローンの利用限度額が100万円であれば、その人は100万円の借金があるものと考えられてしまうのです。
このように他のローンの審査にマイナスになる可能性があることがカードローン利用限度額増額のデメリットです。
まとめ
以上がカードローン利用限度額増額のメリットとデメリットですが、今後もお金が入用になること可能性がある場合には利用限度額を増額しておいた方が良いでしょう。
一方で今後住宅ローンの利用などを検討している場合にはカードローンの利用限度額は増額せずに現状にままに据え置いた方が良いでしょう。