住宅ローンの申込の際には必ず他社からの借入を申告することになります。
この他社からの借入が原因で住宅ローンが通らないケースが少なくありません。
他社からの借入があっても住宅ローンが通るケースと住宅ローンが通らないケースの違いを説明します。
他社からの借入
他社からの借入は住宅ローンの審査においてはいわゆる返済比率の基準に関係する項目です。
返済比率は年収に対する借入金の返済割合の基準ですが、住宅ローンの返済額だけではなく他社からの借入の返済も加味して返済比率は算出されます。
そのために他社からの借入の申告が必要なのです。
他社からの借入を申告しない場合
もっとも他社からの借入を申告すると住宅ローンの審査に不利なためあえて申告しない人もいるでしょう。
しかし銀行や住宅ローンの保証会社では個人信用情報の調査にて本人から他社からの借入の申告がない場合でも、その実態を把握することができます。
したがって他社からの借入は正直に申告することをおすすめします。
他社からの借入で住宅ローンが通らないケース
では他社からの借入が原因で住宅ローンが通らないケースをご案内します。
返済比率オーバー
返済比率は住宅ローンの返済額と他社からの借入の返済額の合計してそれが収入の一定割合に収まるかどうかという審査基準ですが、他社からの借入の返済額により返済比率の審査基準をオーバーしてしまうと住宅ローンが通りません。
銀行によって返済比率の審査基準は多少異なりますが、一般的には次のような水準です。
年収250万円未満→25%以下
年収250万円以上400万円未満→30%以下
年収400万円以上→35%以下
他社からの借入の内容
他社からの借入の内容が原因で住宅ローンが通らなくなることがあります。
他社からの借入は教育ローンや車のローンなどローンの使途がはっきりとしているものであれば返済比率の基準内に収まっておれば住宅ローンは通ります。
しかし返済比率の基準内に収まっても他社からの借入の内容で住宅ローンが通らないことがあります。
その代表的なものが消費者金融からの借入です。
消費者金融からの借入はその使途がはっきりとしません。
このような使途がはっきりとしない他社からの借入は住宅ローンの審査には大きなマイナスです。
住宅ローンを申し込んだ人が大手の上場企業に勤務しており収入が高水準で安定していても、消費者金融からの借入があることを理由に住宅ローンが通らないことが珍しくないのです。
まとめ
このように他社からの借入はその借入額の水準の他にどのような借入であるのかその内容が住宅ローンの審査に影響を及ぼします。
そのため住宅ローンの利用を検討している場合には、なるべく他社からの借入を減らすとともに消費者金融など使途がはっきりとしない借入はなるべく完済しておくようにしましょう。