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個人の借金

クレジットカード返済遅滞の影響!住宅ローン審査に通る可能性は?

住宅ローンを申し込む際に持っているクレジットカードの支払いの遅滞が気になる方が少なくないと思います。
1回でもクレジットカードの支払いの遅滞があるだけでも住宅ローンは通らないのでしょうか?
クレジットカードの遅滞と住宅ローンの審査との関係について融資担当の銀行員が説明をします。

クレジットカードの支払状況は重要

住宅ローンの審査においてクレジットカードの支払状況は重要なウエイトを占めています。

個人信用情報の調査

住宅ローンの審査においては必ず申し込みした本人の個人信用情報が調査されます。
個人信用情報を調査することによりクレジットカードの支払状況は手に取るようにわかります。

個人信用情報の調査でクレジットカードの支払状況がわかる

クレジットカードの支払状況の登録内容

では個人信用情報においてクレジットカードの関することはどのような情報が登録されているのでしょうか?

クレジットカードの登録内容

・クレジットカードのショッピングの利用残高
・クレジットカードの分割払いの利用残高
・クレジットカードのリボ払いの利用残高
・クレジットカードのキャッシングの利用残高
・クレジットカードの支払状況

こちらが個人信用情報に登録されている主なクレジットカードに関する内容です。

クレジットカードの支払状況の登録内容

個人信用情報に登録されているクレジットカードの支払状況とは直近2年間の支払状況です。
そしてその内容は支払日にきちんと支払いが行われたか、それとも支払日に支払いがなかったかの2つに1つです。
仮に支払日の翌日にクレジットカードの支払いをしても、個人信用情報では支払日に支払いがなかったとして登録がされます。
この支払日にきちんと支払いがあったのか、なかったのかが直近2年間分が個人信用情報には登録がされています。

クレジットカードの毎月の支払状況は直近2年分が登録されている

支払日に支払いがなかったらそれは遅滞

住宅ローンの審査においてクレジットカードの遅滞とはクレジットカードの支払日に支払いがなかった状態です。
翌日にクレジットカードの支払いをしても住宅ローンの審査では遅滞と捉えます。

翌日にクレジットカードの支払いをしてもそれは遅滞

住宅ローン審査で重視される要素

住宅ローンの審査で重視される要素とはきちんと最後まで住宅ローンの返済ができるかどうかの返済能力です。

住宅ローンは超長期の個人ローン

住宅ローンはローン期間が20年とか30年、35年といったように超長期の個人向けのローンです。
これだけの長期間にわたって住宅ローンがきちんと返済されるかどうかは収入の安定性がまずは大事ですが、その他にその個人のお金に対する属性も大きく影響してきます。

個人の属性も重視

長期間にわたって住宅ローンをきちんと返済するには、お金に対してきちんとした人でなければなりません。
このお金に対してきちんとした人がどうかはクレジットカードの支払状況を見ればわかります。
クレジットカードの支払いを支払日に遅滞することなくきちんと支払いをしている人はお金に対してきちんとした人だと考えられます。
一方でクレジットカードの支払いを支払日に遅滞している人はお金に対してきちんとした人とは言えません。
そして住宅ローンの審査ではクレジットカードの支払いに遅滞がないことが当たり前の前提条件だと考えてください。

クレジットカードの支払いに遅滞がないことは住宅ローンの審査では当たり前の条件

1回の遅滞でも問題!?住宅ローン通過に影響する遅滞の回数

クレジットカードの支払いに遅滞がないことが住宅ローンの審査では当たり前の前提条件ではあるのですが、遅滞が1回でもあれば住宅ローンが通らないのかと言えば、必ずしもそうではありません。

1回の遅滞だけであれば住宅ローンは大丈夫

クレジットカードの支払いの遅滞の回数が1回だけであれば、住宅ローンはまず大丈夫と考えてください。
うっかりとクレジットカードの支払日前に預金口座に入金することを忘れてしまったということは誰にでもあり得ることです。
遅滞が1回だけであれば銀行も「たまたま入金することを忘れた」と考えてくれます。

クレジットカードの遅滞が1回だけであれば住宅ローンはほぼ大丈夫

3回以上の遅滞があると住宅ローンは無理

一方でクレジットカードの支払いの遅滞が3回、4回となるともう住宅ローンは通らないと考えてください。
クレジットカードの支払いの遅滞が3回、4回となると遅滞が1回の時のように「たまたま入金することを忘れた」とはもう銀行は考えません。
「資金繰りが苦しい」「お金に対してずさんな人」といった判断を銀行は行います。
超長期の住宅ローンの返済に大きな懸念が持たれる状態です。
そのためクレジットカードの支払いの遅滞が3回、4回となればもう住宅ローンは通らないと考えてください。

クレジットカードの遅滞が3回以上となるともう住宅ローンは通らない

クレジットカードの遅滞の期間が3ヶ月以上は一発アウト

なお遅滞の回数が1回だけであってもその遅滞の期間が3ヶ月以上であれば住宅ローンは一発アウトです。

3ヶ月以上の遅滞は事故情報

クレジットカードの遅滞の期間が3ヶ月以上になると個人信用情報には延滞情報、つまり事故情報として登録されます。
事故情報とはいわゆるブラックリストのことです。
個人信用情報にブラックリストである事故情報が登録されていれば、遅滞の回数が1回だけであってもその時点で住宅ローンはアウトです。

遅滞の期間が3ヶ月以上であれば住宅ローンは一発アウト

事故情報が消える期間

なお個人信用情報の事故情報は永久に登録がされているわけではありません。
遅滞が解消して5年が経過すれば事故情報は個人信用情報から削除されます。
事故情報が消えれば住宅ローンが通る可能性が出てきます。

事故情報は遅滞解消後5年が経過すると削除される

クレジットカード返済遅滞の影響!住宅ローン審査に通る可能性は?のまとめ

以上、クレジットカードの返済の遅滞と住宅ローンの審査との関係についてまとめますと次のようになります。

まとめ

・クレジットカードの遅滞の回数が1回だけであれば住宅ローンはまず大丈夫
・クレジットカードの遅滞の回数が3回以上となると住宅ローンはまず無理
・クレジットカードの遅滞の期間が3ヶ月以上であれば住宅ローンは一発アウト

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