資金繰り

運転資金の計算方法

事業を行う上では運転資金が必ず必要だと言われます。
では運転資金はどれくらいが必要なのでしょうか。
必要な運転資金の計算方法を説明します。
簡単です。

運転資金とは

運転資金の計算方法を説明する前に簡単に運転資金について整理をしておきます。
お金の循環
この図は事業を行うにあたってのお金の循環を簡単に示したものです。
事業を行っていくには商品や原材料の仕入、従業員への給与の支払いなどいろいろとお金が必要になってきます。
そのお金の元手は何かと言いますと手元にある資金であったり、売上代金であったりしますが、多くは売上代金です。

売上代金はすぐには入ってこない

ところでこの売上代金ですが、飲食業などの現金商売のケースを除いて世の中では一般的に売上は掛売りで行われています。
売上が発生した時点で売上代金を回収するのではなく、後日、販売先と取り決められた日に販売先から支払を受ける形態です。
そのため仕入資金の支払や従業員への給与の支払などに充てたい売上代金が手元にありません。
しかし仕入や従業員への給与の支払等は行う必要があります。
この売上代金が手元に入ってくるまでの間に必要となる資金のことが運転資金です。

運転資金の計算方法

ではどれくらいの運転資金が必要なのか、それを知ることは資金繰りを維持して安定させて運営する上で重要な事柄です。
資金のことは難しくてよくわからないと言われる方が少なくありませんが、決して運転資金がいくら必要なのかの計算は難しくはありません。
簡単です。
運転資金がいくら必要なのか、その計算方法をご案内します。

運転資金の計算 まずは月の売上高

運転資金の計算をするうえでまずは月の売上高を確認してください。
1円単位である必要はありません。
万円単位、千円単位で十分です。
仮にここでは次の売上高は1,000万円とします。

運転資金の計算ではまずは月の売上高を確認する

運転資金の計算 売上代金はいつ入ってくるか

次に売上代金がいつ入ってくるかです。
月末締めの翌月末回収とか、月末締めの翌月15日回収など販売先によって売上代金の回収時期は異なってくるはずです。
ここは主要な販売先を2,3つピックアップしてその販売先からの売上代金の回収時期を確認してください。
なお月末締めの翌月末締め回収の場合、正確に言うと平均の回収期間は1.5ヶ月となります。
例えば1月1日に発生した売上は2月末に代金が回収されます。
1月31日に発生した売上も2月末に代金が回収されます。
1月1日に売上が発生した場合は代金回収時期が2月末ですから、売上発生から回収までの期間は2ヶ月となります。
1月31日に売上が発生した場合は代金回収時期が2月末ですから、売上発生から回収までの期間は1ヶ月となります。
したがって平均すると1.5ヶ月となります。
ただし売上はほとんどが月末に発生するのであれば売上発生から回収までの期間は1ヶ月と考えてよいでしょう。
これを主要な販売先について確認をしてください。
ここでは仮に売上発生から代金回収までの期間は1.5ヶ月とします。

運転資金の計算では売上代金の回収期間を確認する

運転資金の計算 在庫量を確認する

商品や原材料といった在庫があるはずです。
その在庫量がいくらあるのかを確認してください。
そしてその在庫量が1ヶ月の売上高対比でどれくらいあるのかを確認してください。
例えば在庫量が1,500万円だったとします。
そして1ヶ月の売上高が1,000万円だとしますと、売上高対比の在庫量は1.5ヶ月となります。

運転資金の計算では在庫高を確認する

運転資金の計算 仕入はいつ支払うか

仕入についてはさきほどの売上代金の回収の逆となります。
商品や原材料を仕入した時にその代金はその場で支払うのではなく、後日にまとめて支払うことが多いと思います。
ツケで仕入をするということですね。
そしてその仕入代金の支払いはさきほどの売上のケースと同様に例えば月末締めの翌月末支払といったようになっていると思います。
ここでも主要な仕入先を2,3つピックアップしてそれぞれの仕入先からの仕入代金の支払期間を確認してください。
ここでは主要な仕入先からの仕入代金の支払期間は仕入発生から平均して1ヶ月とします。

運転資金の計算では仕入代金の支払期間を確認する

運転資金の計算式

さてここまでで、

①1ヶ月の売上高 ②売上代金の回収期間 ③在庫量 ④仕入代金の支払期間


を確認しました。
そして運転資金の計算は次の計算式となります。

運転資金の計算式


①1ヶ月の売上高×【②売上代金の回収期間+②在庫量-④仕入代金の支払期間】

さきほどの例では、
①1ヶ月の売上高=1,000万円
②売上代金の回収期間=1.5ヶ月
③在庫量=1.5ヶ月
④仕入代金の支払期間=1ヶ月
でした。
したがって必要となる運転資金は、
1,000万円×【1.5ヶ月+1.5ヶ月-1ヶ月】=2,000万円となります。

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