融資審査マンの見方

グループ会社合算で債務超過

ある中小の広告会社から運転資金融資の相談がありました。
この会社A社は主に不動産業界向けの広告企画の事業を行なっていますが、実は別会社B社にて不動産業界向け以外の広告企画の事業も行なっています。
社長は両社とも同一人物です。
A社の業績はまずまずでこの限りにおいては今回の運転資金融資は前向きに検討出来る状況です。
しかしすんなりといかない事情があります。
それはB社です。
B社の業績は毎期大幅な赤字決算が続いており、そのために多額の債務超過の状態になっています。

もちろんA社とB社は別人格の会社ではありますが、社長が同一人物であることや社員もA社の業務とB社の業務を兼務しているところがあり、総合的に判断してA社とB社は同一会社と判断出来ます。
そのためA社の業績とB社の業績を合算すると、やはり多額の債務超過の状態になっています。
B社は業績が悪いですから資金繰り状態も厳しい状況です。
したがって状況によってはB社の資金繰りを支えるためにA社の資金をB社に融通する可能性が十分にあり得ます。
文字通りA社とB社は実質一体でありB社の事業が立ちいかなくなった場合、A社も連動して立ちいかなくなる懸念があります。

今回は結果としてA社に融資はしました。
しかし金額的には希望金額の半分程度でした。
実質一体の別会社が存在する場合、銀行は実質一体の会社を合算した業績にて融資可否を判断します。
A社とB社を区別して融資可否を判断することはありません。

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