融資審査マンの見方

融資における試算表の重要性

銀行での融資審査の中心は決算書分析となりますが、決算書の加えて試算表の存在が融資では重要です。
融資における試算表の位置づけとその重要性について説明をします。

決算書の欠点

融資審査において決算書は必須の資料となります。
決算書がなければ融資審査は行われず、その時点で融資は断られることとなります。
銀行は決算書にて融資先の業績や返済能力などを厳格に審査をしています。
決算書は融資先の信用力を判断する上で万能でかつ欠かせない融資判断資料との位置づけです。
しかしこの決算書にも欠点があります。

決算書は万能で融資判断に欠かせない必須の資料

決算書の情報は古い

決算書の欠点というのはその情報が古いということです。
例えば3月決算を例に考えてみます。
3月決算ということは原則として決算月の2ヶ月後である5月末までに決算申告を行い決算書が出来上がります。
仮に6月に融資申し込みがあった場合、銀行は出来立てほやほやの前期決算書で融資可否を判断することになります。
6月であれば3月の決算書はまだ最近の業績を把握することができます。
しかし融資の申し込みが12月であるとどうなるでしょうか。
3月の決算書は1年前の4月から今年の3月までの業績です。
12月となると9ヶ月前の業績となります。
9ヶ月間という期間は長くこの間に融資先の業績に大きな変化が起こっている可能性があります。
前期の決算は黒字であったが、今期は赤字に転落しているという変化も十分にありうることです。
決算書は確かに万能の融資判断材料ではあるのですが、この情報の古さが欠点です。
9月前の実績をもとに融資可否の判断をすることはなかなか困難です。
銀行としては決算書に加えて足元の業績はどうなっているのかを知りたいところですし、足元の業績がわからないと正しい融資可否判断を行うことができません。

決算書の数字は古いというのが欠点

試算表の重要性

そこで登場するのが試算表です。
試算表は決算書と似たようなもので決算期以降の業績を示す簡略化した決算書と言えるものです。
試算表は決算期以降の業績を示す資料となりますから、比較的最近の足元の業績を知ることができます。
つまり試算表は情報が古いという決算書の欠点を補う重要な融資判断材料としての位置づけなのです。

試算表により足元の業績を知ることができる

試算表がない場合の影響

試算表がないと銀行は足元の業績を把握することができません。
古い数字である決算書のみで融資判断をしなければなりません。
そうすると銀行は突っ込んで融資判断ができません。
今までの業績が好調であったから足元の業績も心配ないだろうというのはあくまでも想像の世界です。
今までの決算書に示されている好調な業績とは異なり、急激に業績が悪化している事例も少なくありません。
試算表がないと足元の業績がわかりませんから、銀行としては十分な融資判断ができなくなります。
そのため試算表がないと次のような悪影響が出てきます。

試算表がない場合の悪影響

・突っ込んだ融資判断ができないため資金繰り上必要最低限の融資しかしない
・試算表があれば希望額までの融資ができる案件でも試算表がないとそこまでの融資ができない

試算表の重要性がますます高まっており、試算表は大企業ばかりではなく中小企業においては今では必須の作成資料となっています。

融資における試算表の重要性のまとめ

以上、融資における試算表の重要性についてまとめますと次のようになります。

まとめ

・決算書は万能な融資判断資料ではあるが、その情報が古いというのが欠点
・試算表は決算書の情報の古さという欠点を補う重要な資料
・試算表がないと銀行は突っ込んだ融資判断ができず十分な融資に応えることができない


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