銀行融資の基本

売上が増えている時に妥当な融資相談額は?

通常、売上が増えてくると運転資金が余計に必要になってきます。
このような場合、資金繰りを安定させるために銀行融資を利用することはよくあることです。
資金繰りを楽にさせる意味ではより多く銀行融資を受ければ良いわけですが、だからといって銀行が無制限に融資に応じるわけではありません。
ではどのくらいの金額で銀行に融資を相談すれば良いと思いますか?

売上が増えている時に申し込む銀行融資の妥当額とは

実は銀行は売上増に伴う運転資金については一定の計算式にて必要な運転資金額を計算しています。
そしてこの金額よりも相談額が少なければ融資審査は通りやすくなり、逆に過大であると審査が通りづらい傾向にあるのです。
この必要な増加運転資金額はつぎのように求めます。
まず前期末の年間売上を12で割ることによって、平均月商が求められます。

次にやはり前期末の売掛債権(売掛金や受取手形)と在庫をそれぞれ平均月商で割ることによって、何ヶ月で売掛債権が現金化するのか(これを売掛債権回転期間と呼びます)と何ヶ月分の在庫があるのか(これを在庫回転期間と呼びます)を求めることが出来ます。
さらに買入債務(買掛金や支払手形)をやはり平均月商で割ることによって何ヶ月後に買入債務を現金で支払う必要があるのか(これを買入債務回転期間と呼びます)を求めることが出来ます。

その上で【売掛債権回転期間+在庫回転期間ー買入債務回転期間】にて資金の立替期間を計算します。
この立替期間に今期の平均月商の前期比増価額を乗じることによって売上増に伴い必要な増加運転資金水準を求めることが出来ます。
この金額内であれば銀行は妥当な運転資金融資額との認識を持ちますし、逆に過剰であると何に使うのかといった疑問を持つようになり過剰な分には融資に慎重な姿勢を取るのです。
したがって売上が増加している時には上記で説明した増加運転資金水準に収まる程度で銀行に融資相談すると良いでしょう。



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