銀行融資の基本

初めての融資申し込み書類3点セット

銀行に初めて融資の申し込みに行く時には、よく言われる事業計画書をはじめいろいろな書類を準備が必要だと情報がありますが、銀行融資の現場にいる私からすると初めからそのような様々な書類の提出と説明を受けても頭にはほとんど入りません。
融資の相談に来られた会社や個人事業主に初めて会う銀行員としては、事業の計画よりも「この会社はどういう会社か、この人はどういう人か」に関心を抱いています。
私たちが会ったことのない人と初めて接する時には「この人はどういう人?」ということにまずは関心が行くと思いますが、それと同じです。
相手がどんな人がわからないのに、いろいろとセールスを受けても信用して良いのか判断がつきません。

初めて申し込みをする際に留意することとは?

初めて銀行に融資の申し込みに行く際にもっとも留意する点は、自社のことや経営者個人のことを知ってもらうことです。
それにはどういう資料を準備すれば良いのか…。
次の図をご覧ください。
融資申し込み資料
この図の3点セットが初めて銀行に融資の申し込みを行く際に用意すると良い資料です。
まず最初の会社概要の資料ですが、さきほども説明しましたように初めて来られた会社や個人事業主の方に対して、「何をしている会社か、人か」をまずは銀行員は知りたいのです。
この理解がないと前へ進みません。
また世の中には実にさまざまな事業を行っている会社や個人事業主の方がいらっしゃいますが、そもそも銀行の融資業務には馴染まない、避けたい業種というものがあります。
そのような業種の会社や個人事業主の方ではないかということも融資判断の入り口として銀行員は知りたいと考えています。
そして事業内容の説明がスタートの記事でもご案内をしましたが、事業内容の説明にあたっては子供でも理解できるようなわかりやすい表現で伝えてください。
銀行員はいろいろな事業内容のことについて良く知っているというのは誤解です。
よくわかっていないというのが実態です。
銀行員に事業内容のことについてしっかりと理解してもらうことが先決であって、よくわからないままで終わってしまうとその後の銀行の融資判断のスピードが遅くなります。
事業内容の説明にあたっては口頭だけではなく、会社案内や会社のホームページをプリントアウトしたもの、商品のパンフレットなどと併せて説明すると良いと思います。

次が決算書類です。
よく決算書の貸借対照表、損益計算書のみ持参される方がいらっしゃいますが、毎期税務署に申告をされています確定申告書一式を用意してください。
貸借対照表と損益計算書だけでは融資可否の判断が出来ませんので、もしこの2点だけですと後から残りの部分の提出を銀行からお願いされることになってしまいます。
時間のロスになりますので予め確定申告書一式を用意されてください。
そして用意される確定申告書一式は直近3期分を準備してください。
会社設立後、あるいは開業後3年未満の場合には2期分もしくは1期分のみで大丈夫です。

最後は履歴事項全部証明書です。
いわゆる商業登記簿謄本です。
よく似た名前で現在事項全部証明書というものもありますが、履歴事項全部証明書を準備してください。
現在と履歴の違いですが、現在事項全部証明書は文字通り現時点の情報が掲載されています。
これに対して履歴事項全部証明書は過去から現在までの情報が掲載されていますので、その会社の歴史を知りたい銀行としては現在事項全部証明書ではなく履歴事項全部証明書の方で準備をしてください。

3点セット提出後

この3点セット提出後に銀行では融資検討を行うわけですが、必要があれば事業計画などの追加書類の提出を求められます。
ですからさきほどの3点セット以外の書類は銀行から求められれば提出をすれば良いです。
もちろん最初から事業計画などの書類を提出しても一向に邪魔にはなりませんが、最初から提出したからといって融資審査が有利に動くとか、審査のスピードが速くなるということはまずありません。

ココがポイント

3点セットの書類を持参してまず自分たちのことを銀行に知ってもらう、これがポイントです。

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