40代パート女性のの借金の悩みです。
結婚されていません。
まずはこの女性の現在の借金の明細を確認しておきます。
最初は少額のクレジットカードのリボ払いの利用だけだったのですが、生活費の補填や冠婚葬祭などの臨時の出費を賄うため、消費者金融などを利用して借金が膨らんできました。
お金の収支はどうなっているかは次の図をご覧ください。
パートは2つを掛け持ちにされており毎月150千円の収入は大変なご苦労をされているものと思います。
しかし収入から生活費を差し引いて残りの生活収支は6千円とわずかです。
生活をするのにぎりぎりの状態だと言えるでしょう。
さらにそれに加えて借金の返済が毎月43千円あります。
借金の返済を行うと総合収支はマイナス37千円であり返済が出来ない状態になっています。
返済のために新たな借金を作って雪だるま式に借金額が膨らんでいく危険があります。
債務整理はしたくない
借金の返済が困難なお金の収支状況になっていますから、ここから脱出する方法として債務整理が考えられます。
しかしこの方は債務整理を拒んでいます。
何とか自力で返済をしていきたいと・・・。
借金返済額を少なくすることを考える
貯金があるなど手元にお金があれば、そのお金にて借金の一部を返済することも考えられますが、そうでなければ借金の返済額を当面は少なくすることを考えるべきです。
借金の返済額が少なくなればその分、借金の返済が進みません。
早く借金を返済したいのに・・・と考えられるかもしれません。
しかし現在のお金の収支状態では借金を返済する余裕がありません。
それにも関わらず早く借金を返済したいと考えても、また新たな借金を作ってしまい減るどころが逆に増えていきます。
今、大切なことは借金の返済を含めてお金の収支がマイナスにならないことを優先すべきです。
お金の収支がプラス、あるいはゼロになれば新たな借金を作って借金額は増えることはなくなります。
借金をこれ以上増やさないことに重点を置きましょう。
借換ローン(おまとめローン)の利用を検討する
借金の返済額は基本的に借金の件数に比例して増えていきます。
逆に言えば借金の件数が少なくなれば借金の返済額は減少します。
借金の件数を減らす方法としては借換ローンとかおまとめローンとか呼ばれています借金の一本化が考えられます。
利用にあたっては当然審査がありますから必ず利用出来るということではありませんが、利用が可能となれば毎月の借金返済額が少なくなりお金の収支改善に必ずつながります。
他の借金で別の借金を完済する
このパート女性の借金明細には消費者金融があります。
消費者金融からの借金形態はカードローン形式、つまり一定の利用限度額が設けられていてその限度額までは繰り返し利用出来る仕組みになっています。
この女性の方の場合、消費者金融からの借金額と利用限度額の間にどれくらいの余力があるかわかりませんが、仮に7万以上の余力があればそれを使ってクレジットカードBのリボ払いを一括返済するのです。
クレジットカードBの返済は毎月7千円ですから、一括返済が出来ればこの7千円の返済負担は以降はなくなります。
消費者金融の利用限度額までの余力(空き枠)の利用は借金そのものですが、今は借金の返済額を少なくするのが優先です。
お金の収支の改善が先決
借金を1分でも早く少なくしたいという気持ちはわかりますが、お金の収支がマイナスの状態であればかえってその後の借金が増えてしまう危険性が多分にあります。
ココがポイント
まずはお金の収支を改善することが何よりも優先事項です。
少なくともお金の収支を均衡する状態に持っていければ基本的に借金がこれ以上増える危険はなくなります。
「急がば回れ」ということわざがありますが、まさにその通りで一日も早く借金を返済したいのであれば、まずはお金の収支を均衡させることを考えるべきなのです。
気持ち的にも必ず楽になれるはずです。