融資審査マンの見方

工事遅延で手貸の返済が難しくなりました

工事つなぎ資金融資

銀行融資の中には工事つなぎ資金というものがあります。
目出度く工事案件を受注したものの、工事代金の回収は工事が完了してからというのが多くの場合です。
工事完了までには人件費の支払や材料費の支払、外注費の支払など資金が先に出てしまうものが少なくありません。
手元資金は十分であれば良いのですが、手元資金が十分でなければ資金繰りが工事完了まで持ちこたえず、怖くて工事を受注できなくなってしまいます。
工事つなぎ資金融資とはこの工事代金回収までの資金需要に応える銀行融資の一つです。
図で示すと次のようになります。
工事つなぎ資金
銀行としては融資の返済原資は工事代金となりますから、工事代金はその銀行に入金指定されていることが必須の条件です。
他の銀行に工事代金が入金となり融資が回収出来ないとなれば目も当てられなくなりますから。

工事つなぎ資金融資の返済期日

工事つなぎ資金融資は工事代金回収までの資金負担に対応するものですから、返済は工事代金の回収資金ということになります。
つまり工事が完了し受注先から代金を回収して、その資金にて銀行に返済を行うという仕組みです。
したがって融資期間は工事代金回収までの期間となり通常は短期間の融資期間となり、銀行融資の形態は手形貸付となるのが一般的です。

工事遅延の影響

さて今回の本題ですが、工事の進捗が遅れてしまえば基本的に工事が完了する時期も後ろにずれこんでしまいます。
工事代金は工事が完了してからという取り決めであると、工事が遅れれば当然に工事代金が回収出来る時期も遅れてしまいます。
一方で銀行の工事つなぎ資金融資は当初の工事代金回収時期に合わせていますから、融資の返済期日には工事代金がまだ手元になく返済に困ることになってしまいます。
工事遅延ということが発生しても銀行には当初の返済期日に返済をしなければならないのでしょうか・・・。

銀行に説明して返済期日を延ばしてもらう

工事の遅延で代金回収時期が遅れそうな場合には銀行のその事情を伝えてください。
事業を話せば銀行としても「工事遅延は知らない。当初の返済期日に返済してもらわないと困る」とはさすがに言いません。
工事が遅れている事情を銀行に説明し、いつ頃に工事が完成して代金が回収出来るのかを伝えてください。
基本的に銀行も改めての工事代金回収期日まで当社の工事つなぎ資金融資の返済期日の延長に応じます。
もっとも銀行としても返済期日を延ばすには稟議などの銀行内手続きが必要です。
返済期日が切迫してからでは間に合わないこともあり得ます。
工事が遅れそうな状況がわかったら、なるべく早く銀行に相談してください。

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