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資金繰り

売掛金のサイトが資金繰りをきつくする

資金繰りがきつい・・・。
多くの事業者が必ず悩む事柄です。
資金繰りがきつい状態になるのはいろいろな理由がありますが、今回は売掛金のサイトが資金繰りをきつくする理由です。
融資担当の銀行員が説明をします。

売掛金とは

最初に資金繰りをきつい状態にする売掛金そのものについて簡単に整理をします。
飲食店に代表される現金商売とは異なり、多くの事業では掛売りが取り入れられています。
簡単に言えばツケで売るということです。
代金は例えば1か月後に払ってもらうことにして物やサービスを提供することが掛売りです。
つまり売上が発生してもその代金はすぐに回収されるのではなく、1か月後になって代金が回収でき手元にお金が入ってくるということです。
この売上が発生してから代金を回収するまでの間は姿を財務用語で売掛金と呼ばれています。
簡単に言えば売掛金とは売上が発生したもののまだお金を回収していない債権のことです。

売掛金とはまだ代金を受け取っていない売上金のこと

売掛金のサイトとは

売掛金とは売上が発生したもののまだお金を回収していないものでした。
そして販売先との約束に基づいてまだ回収できていないお金は約束した将来の日に回収することになります。
売上代金は売上が発生してから約束した将来の日になってはじめてお金として回収できることになります。
売掛金のサイトとはこの売上が発生してからお金が回収できるまでの期間のことです。

売掛金のサイトとは売上代金が入ってくるまでの期間のこと

資金繰りがきついのは売掛金のサイトに理由あり

次の図をご覧ください。
売掛金サイト
これは1つの例として売掛金のサイトが15日の場合と30日の場合の現金化、つまりお金を回収するまでの影響を比較した図です。
月末に売上が発生したとします。
売掛金のサイトが15日の場合には翌月の15日にお金が回収できる、つまり売掛金は現金化されます。
これに対して売掛金のサイトが30日の場合には翌月末になってようやくお金が回収できる、つまり売掛金が現金化されることになります。
売掛金のサイトが15日の場合には翌月の15日は手元にお金が入ってきますから、翌月の後半には例えば給料の支払とか仕入の支払にそのお金が使えることになります。
これに対して売掛金のサイトが30日の場合には翌月末になってはじめて手元にお金が入ってきますから、翌月の給料の支払とか仕入の支払には間に合いません。
この間は手元の資金などで立替をしなければならないということです。
どちらが資金繰りにおいて楽になるかと言えば、それは当然売掛金のサイトが15日の方です。
売掛金のサイトが15日の場合には翌月の前半のそのお金が使えませんが後半には使えます。
一方で売掛金のサイトが30日の場合には翌月はすべてそのお金が使えません。
つまり売掛金のサイトは資金繰りに大きな影響を与えるのです。
そして売掛金のサイトが長ければ長いほど資金繰りがきついということです。

売掛金のサイトが長いほど資金繰りはきつい

売掛金のサイトの管理はとても重要

このように売掛金のサイトが短い、長いという期間は資金繰りに大きな影響を与えます。
手元に立て替えるだけの資金の余裕がなければ銀行から運転資金の融資を受ける必要が出てきます。

売掛金のサイトを長くしない

売掛金のサイトが長いほど資金繰りがきつい状態になります。
そのため資金繰りにおいては売掛金のサイトを短くした方が良いのですが、一方で大切な販売先という相手方との関係もありますから決して簡単ではありません。
売掛金のサイトは短くしてくれと依頼すれば販売先から「資金繰りが苦しいのか?」などと足元を見られてしまう可能性も出てきます。

売掛金のサイトが平均より長い販売先は優先交渉

しかしながら売掛金のサイトが長いほど資金繰りがきつい状態になることは事実です。
そのために自社の平均の売掛金のサイトよりも長い販売先には交渉する価値があります。
平均よりかなりサイトである販売先には場合によっては取引打ち切りを視野に入れても良いかもしれません。
事業においてもっとも大切なことは売上を獲得することではありません。
事業においてもっとも大切なことは資金繰りを維持することです。
どれだけ売上が獲得できていても資金繰りが破綻すればその時点で倒産です。

長いサイトの販売先に売掛金サイトの短縮化を交渉する

無理な販売はしない

既存の販売先との売掛金のサイトの短縮化は非常に難しいものがありますから、今後の新規の販売先とは可能な限り短い売掛金のサイトとなるように交渉をしましょう。
売上が獲得したいがために売掛金サイトが長いことを受け入れるなど無理な販売は回避してください。
資金繰りに苦しむだけです。

売掛金の回収管理も大切

既存の販売先との関係においても約束した日にきちんと支払ってくれているかどうかをきちんと管理をしましょう。
期日に支払が受けられないとなればそれだけ資金繰りがきつい状態を招きます。
一日でも遅れたら必ず支払督促をしてください。
そうでないと自社の資金繰りの首を絞めることになります。

売掛金のサイトが資金繰りをきつくするのまとめ

以上、売掛金のサイトが資金繰りをきつくすることについてまとめますと次のようになります。

まとめ

・売掛金は資金繰りをきつくする要因の1つ
・売掛金の回収サイトが長いほど資金繰りをきつい状態にする
・回収が1日でも遅れた販売先にはきちんと支払督促をすること

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