資金繰り 銀行融資の基本

販売先からの入金が遅れそうで資金繰りが苦しい

販売先からの入金、つまり売上代金は必ず回収しなければなりません。
なぜならその資金でもって、次なる仕入資金や社員への給与などの支払いに充てなければならないからです。
次の図をご覧ください。
お金の循環
これはお金の循環を示したものです。
製造業を想定しています。
製品を製造するために手元にあるお金を使って原材料を購入します。
手元のお金は原材料に姿を変えました。
そしてその原材料を使って製品を製造します。
お金は今度は製品に姿を変えました。
その製品が販売されてようやく手元にお金の姿になって戻ってきます。
このようにお金は循環しながら様々な形に姿を変えながら、事業活動を支えているわけです。
今回のテーマは製品が販売されて手元にお金になって戻ってくる途中で、その循環が止まってしまった場合です。

手元資金の残高を確認しましょう

さて、販売先から支払いを待ってくれと言われた場合、何よりもその入金がなくても手元資金が底をついてしまうことはないのかどうかをまずは確認しましょう。
次の図をご覧ください。
これはある中小企業の資金繰りの予定表です。
資金繰り表

資金繰り表
この資金繰りの予定表は販売先からの入金があるものとして作成されているものです。
最後の行の⑯手元資金残高を確認してください。
いずれの月も残高はプラスであり資金繰りに支障はない状態です。

ここで次の図をご覧ください。
資金繰り表
仮に支払いを待ってほしいと言われた販売先からの入金額は5百万円で2月に入金になるものと予定していたとします。
上記の資金繰りの予定表はこの支払いを待ってほしいといわれた部分を反映したものです。
つまり2月の現金収入予定額を11百万円から5百万円に修正したものです。
すると⑯の2月の手元資金残高が-1百万円となりました。
これは資金が足らずに資金繰りがショートしてしまうということです。
これは大変なことです。
3月以降の⑯の手元資金残高もマイナスの月が何ヶ月かありますね。
抜本的に資金繰りの対策を考えないといけない事態になってしまいました。

銀行にはわかった時点で相談をしましょう

支払いを待ってくれと言われた販売先に対して支払いをしてもらわないと困ると強く言わなければならない局面でしょう。
しかし販売先が払ってくれるかどうかは当日にならないとわからず、とても安心することが出来ません。
最悪の事態に備えて資金を別途用意する手段を検討しなければなりません。
手っ取り早いのはやはり銀行に融資のお願いをすることだろうと思います。

ココに注意

銀行に融資をお願いする場合にはとにかく早く行動を起こしましょう。
販売先から支払いを待ってくれと言われた時点でも良いくらいです。
この手の販売先からの予定していた入金がないことによる資金繰り支援の融資はどちらかというと銀行は積極的ではありません。
仮に今回ばかりではなくその販売先からの入金が今後も遅れたり、販売先が倒産してしまった場合、融資先の会社への悪影響はどれくらいなのかをすぐに銀行は考えてしまうのです。
連鎖倒産することはないのかといったことも状況の程度によっては銀行は考えます。
したがって融資の審査に通常よりも長い時間を要するのです。
土壇場で相談しても銀行からの融資が間に合わないといったことも十分に在りうることです。
ですから入金がないことがわかった時点で速やかに銀行に相談することがベストなのです。



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