融資審査マンの見方

銀行融資審査マニュアル32 季節資金

事業内容によっては時期によって運転資金の必要額が異なることがあります。
このような資金需要を銀行では季節資金と呼んでおり運転資金の一種です。
季節資金融資の銀行の見方を説明します。

季節資金とは

例えば衣服の卸・小売業で考えてみると、夏物・冬物に代表されるように季節ごとに売れる商品が大きく異なります。
このような場合には売れる季節の前に、商品の製造や仕入などを集中的に行う必要が出てきます。
一方で代金の回収は売れる季節まで待たなければなりません。
この間の立替、つまり資金需要に対応するのが季節資金と呼ばれる銀行融資です。

季節資金は運転資金の一種

季節によって売上の変動が少ない事業の場合には必要とする運転資金もそれほど大きな変動はありません。
しかし上記のように季節によって売上が大きく変動する事業の場合には、必要とする運転資金も大きく変動をします。
季節要因に基づく運転資金を銀行では季節資金と呼んでおり、季節資金は運転資金の一種なのです。

季節資金に対する融資審査の目線

季節性のある商品は販売計画どおりに売れればよいのですが、季節物は足が早い、つまり陳腐化が早いため、その季節に売れなければ不良化してしまう危険性を持っています。
この点は銀行がもっとも懸念を抱くところです。
実際に売れ残りが発生していまい、計画通りの売上が実現しなかったため季節資金の融資が延滞となったケースも少なくありません。
季節資金の返済原資は商品の販売代金です。
その商品の販売が計画通りに行かなかった場合には季節資金の返済原資が確保できないこととなります。
つまり季節資金融資が返済できないということです。
このため銀行は季節資金の融資の場合には商品が本当に計画通りに売れるのかどうかに注意を払っているのです。

無理な販売計画ではないかどうか

したがって商品の需要動向を見極めて、販売・仕入計画に無理がないかどうかを検証する必要があります。
計画の妥当性の検証方法は業界の動向や過去の販売実績との比較です。
業界の動向や過去の販売実績と大きく乖離がある場合にその計画の実現可能性に疑問がわきます。
仮に業界の動向や過去の販売実績と乖離する販売計画に基づき季節資金の融資を申込む場合には、その販売計画の実現可能性を十分に銀行に説明することが大切です。

季節資金の融資期間

季節資金は販売がピークとなる時期までの短期間の資金需要であるため、融資期間も短期となり、代金回収時期にあわせた期日一括返済、もしくは分割返済とするのが一般的です。

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