銀行融資の基本

住宅ローンの担保となっている不動産を他の銀行融資の担保として使えますか?

不動産を担保に入れて銀行から融資を受ける形態はよくあることです。
ここでこの不動産担保ですが1つの融資だけにしか担保として入れられないのか、複数の融資のために担保も複数入れられるのかといった質問をいただくことがあります。

不動産担保は担保の代表例

銀行に担保を入れて融資を受けることはよくあることですが、その担保のうち圧倒的に多いのが不動産担保です。
不動産以外によくある担保としては預金、有価証券などがありますが、不動産は担保のまさに代表例です。
不動産はもちろん価格が変動しますが、例えば有価証券に比べると価格は安定していると考えられます。
銀行が担保を徴求する目的は万が一、融資の返済が受けられない場合に担保を処分して融資の回収に充当するためです。
担保を処分すればどれくらい融資が回収できるのか、銀行としてはこのことが大切なことです。
この点において担保の価格が激しく変動する性質のものであれば、銀行としては担保の処分で融資がどれくらい回収できるのか、その目線がわかりません。
そのため担保の価格は安定していることが銀行としてはおおよその見当がつきますから好都合なのです。
この点において不動産は比較的に価格が安定していますし、そもそもなくなる、つまり消滅することがありませんから銀行としては不動産担保は好都合なのです。

担保は複数入れられるのか

例えば会社の社長がいて、その社長は銀行から住宅ローンを借りるために自宅を担保に入れています。
その自宅を別の融資の担保として入れられるのかどうかです。
結論から申し上げますと、担保としてはいくつでも入れることができます。
不動産担保としては1つしか入れられないということはありません。
住宅ローンの担保になっている社長の自宅を会社の銀行から融資の担保として入れることもできるのです。
住宅ローンの担保として自宅不動産を入れているから、別の融資の担保には入れられないということはないのです。

担保としての価値がどれくらいあるか

もっとも無制限に1つの不動産を担保に入れられるとしても、銀行が受け入れしないこともあります。
例えば担保として入れている不動産の価格が3,000万円だとします。
そしてその不動産を担保としてある銀行から3,000万円の融資を受けているとします。
この状態で別の銀行から同じ不動産を担保として2,000万円を借りようとしてもその銀行は担保としては認めずに融資を断る可能性があります。
なぜならその不動産は価格3,000万円に対して既に3,000万円の融資を受けています。
追加でその不動産を担保として入れようとしてももう不動産の価格の余りがありません。
つまり不動産担保としての価値がないのです。
仮に価格3,000万円の不動産を担保として2,000万円しか融資を受けていない場合には、差額の1,000万円はまだ不動産担保としての価値があります。
この状態では別の銀行から1,000万円の融資が受けられる可能性があります。
つまり不動産担保としての価値が認められる限りにおいては担保としていくつでも入れられますが、不動産担保としての価値がない場合にはもうその不動産を担保に入れて新たな融資を受けることは難しくなるのです。

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