銀行融資の基本 資金繰り

銀行融資の返済で大変苦しい

銀行から融資を受けた場合、その融資は最後まで返済する義務が借りた側にはあります。
しかし融資後の状況の変化などによって融資の返済が苦しい事態になることも現実にはあります。
融資の返済が苦しい事態になった場合の対応方法について説明をします。

質問

銀行融資の返済のことで大変苦しい状況になっています。
資金繰りが苦しく、この先何ヶ月の間は元金の返済を待ってもらい利息のみの支払いをお願いしようと思っています。
しかし一度そのようなことをすると、資金繰りが良くなって返済が出来るようになっても、もう追加の借入は出来なくなると聞きます。
本当なのでしょうか?
返済が苦しく待ってもらうしかないのですが、どのようはデメリットがあるのでしょうか?

返済条件の変更(リスケ)

融資の返済が苦しい状況になった場合、そのまま放置しても何ら解決にはなりませんし延滞になってしまうと銀行の姿勢も厳しくなってきます。
融資の返済が苦しいと感じたらまずは融資を受けている銀行に相談をしてください。
融資の返済が苦しい状況に銀行に相談することに抵抗があるかもしれませんが、意外に銀行の敷居は高くはありません。
「当初の条件通りに返済してもらわないと困る」などと一切相談に応じない対応を銀行は行いません。
融資の返済が苦しい状況に至った理由を率直に銀行に伝えてください。
その状況に応じて銀行は考えてくれるものです。
そのうえで融資の返済が苦しい状況になった場合にもっとも多い銀行の対応方法は返済条件の変更、つまり元金の返済を一定期間ゼロにするとか、返済額を減額するといった内容です。
ただし返済条件の変更には一定のデメリットもあります。

原則として追加融資は困難

返済条件を緩和する、つまりリスケは銀行から見れば出来れば避けたい方法です。
リスケをした融資債権は簡単に言えば「不良債権」となります。
不良債権に対しては銀行は一定の貸倒引当金を計上しなければならず、引き当てを実施した分だけ、銀行の決算が悪くなるからです。
しかしながら資金繰りに窮して融資の返済が苦しい事態になっている融資先に対して、返済条件の緩和を一切認めず、ひたすらに現行どおりの返済を求めることは非現実的ですし、最悪融資先の破綻を招きます。
融資先が破綻してしまえば、基本的には全額が貸倒となり銀行決算への影響はますます大きくなります。
さて返済条件の緩和をした融資先に対して、その後に追加融資を行うかどうかですが、少なくとも返済条件を緩和している間は追加融資は困難です。
銀行融資の審査で最も重要なことは、融資した資金を最後まで回収することです。
その点、返済条件を緩和するということは融資先の資金繰りが悪化しているということですから、銀行から見れば融資金の回収に危険信号が点灯していることになります。
そのような状況下で追加融資をすることはどうしても困難なのです。
したがって返済条件の変更を受けることにより融資の返済が苦しい事態を改善することが出来ますが、少なくとも返済条件の変更中は追加融資が受けられませんから、自力で資金繰りを維持していく必要があります。
自力で資金繰りを維持するためにどのようにして行けば良いのか、このことも銀行は相談に乗ってくれますから率直に話をしてください。

将来の追加融資の可能性はあります

では一度返済条件を緩和した融資先に対しては、二度と融資は行わないのかといえば、そのようなことはありません。
返済が元の状態に近い水準まで戻り、その上で一定期間の返済実績が認められること、業績が改善し資金繰りにも問題がないことなどが確認できれば、追加融資は検討可能となります。

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