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融資審査マンの見方

銀行融資審査マニュアル13 現預金水準の見方

現預金は事業を行っていくうえで日々の資金繰りの維持に絶対に欠かすことができないものです。
銀行の融資審査においてはこの現預金水準の大小を融資判断の1つの物差しとして利用をしています。

現預金水準

当たり前のことですが、銀行融資の審査に限らず、事業経営を維持するために何はともあれ現預金は絶対的に必要なものですし、経営内容が健全であればあるほど現預金が多くなるのが一般的です。
極端が言い方かもしれませんが、どれだけ利益が赤字であっても手元に現預金がある限り、事業が破綻・倒産することはありません。
銀行融資の審査において貸借対照表の現預金の項目についてはつぎのような見方をしています。

月商比の現預金水準

現預金の残高は日々変動します。
しかし銀行は外部の存在ですから、日々の現預金の水準を把握することは出来ません。
したがって「たまたま多い」「たまたま少ない」かもしれませんが、一時点、つまり決算書の貸借対照表の現預金水準でもって判断をしています。
決算日の一時点での現預金水準ですから、それでもってすべてを判断することは出来ませんが、過去の決算時期の現預金水準の推移を比較することで、おおよそ、融資先企業の資金繰りが潤沢なのか、あるいは逼迫しているのかを推測することが出来るのです。
現預金の水準は企業の規模によって異なりますから、1つの物差として平均月商対比どれくらいの現預金が有しているのを見ます。
そして経験則からして、月商の1ヶ月未満しか現預金残高がない場合には資金繰りに余裕がないものと考えられます。
過去から毎期毎期の決算日時点での現預金残高がそれぞれの決算期の平均月商の1ヶ月未満しかない場合には、ほぼ確実に資金繰りに窮していることが推測出来るのです。

現預金の中身にも注意

現預金を月商の1ヶ月以上を有していても、現預金の多くが定期預金など固定性預金であれば資金繰りにはすぐには使えない預金ですから資金繰りに心配はないと判断することは出来ません。
普通預金や当座預金など流動性預金の水準がどれくらいあるのを銀行融資の審査マンは注意を払っています。
現預金自体は大量に有しているものの、その大半が定期預金でかつ銀行融資の担保になっていれば、表面的な現預金水準だけで資金繰りに問題がないと考えることは出来ません。
現預金の水準は決算を粉飾しない限り、計画的に多くすることは出来ません。
日々の事業活動の結果が現預金の水準に現れていると考えることも出来ます。
現預金がどれくらいあるかを日々把握することは経営内容の是非を見つめなおす意味でも重要だと考えられます。

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