設備投資の融資の受け方

設備投資は事業の維持や発展に効果をもたらすものです。
一般的に設備投資は大きな金額になることが多く、銀行から設備資金の融資をうまく利用することが効果的です。
銀行での設備投資に対する融資の審査の考え方を踏まえて、設備投資の融資の受け方を融資担当の銀行員が説明をします。

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設備投資とは

設備投資の種類は実に様々ですが、主だったものを例示すると次のとおりです。

設備投資の注意点

設備投資は事業の成長や維持には不可欠なものです。
その一方で設備投資では注意をすべき点があります。

設備投資は多額になりがち

設備投資の注意点としてはそもそも設備投資には多額の資金を必要とすることが一般的です。
この設備投資に投下した多額の資金は設備投資後に期待される利益により回収をしていくこととなります。

設備投資に要した資金の回収には長期間を要する

ただ設備投資は金額が多額になることから資金の回収には長期間を要することが一般的です。
利益が思うように増えなければ設備投資に要した資金を回収するにはより長い期間が必要となります。
もし設備投資後の事業が計画通りにならなければ、設備投資が屋台骨を揺るがす大きな負担になってしまう危険すらあります。

設備投資が原因で倒産した事例はいくらでもある

過去から現在まで多くの会社の倒産事例がありますが、過大な設備投資が原因で資金繰りが行き詰まり倒産に至った事例は数えきれないほどあります。
したがって設備投資は会社にとって事業の維持及び拡大に不可欠なものである一方で、失敗すれば命取りになってしまう危険性もはらんでいることを認識することが大切です。

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設備投資融資に対する銀行の審査目線

それでは設備投資の融資に対する銀行の審査目線をご紹介します。

10年以内に設備投資の資金が回収できるかどうか

設備投資の融資に対して銀行が審査でもっとも重視する点はその設備投資に要した資金が10年以内に回収できるかどうかです。
もっと端的に言えば設備投資資金融資が10年以内で無理なく返済をすることができるかどうかです。
設備投資資金融資の返済が10年以内では苦しく、無理なく返済するには15年や20年かかるとするならばその設備投資はその会社の体力比過大なものです。
過大な設備投資を無理して行う場合、おおむねその会社の資金繰りを圧迫することとなり何のための設備投資だったのかという結果になってしまいます。

設備投資資金融資の返済原資

銀行が設備投資資金融資の返済の元手となるものは、その設備投資によって増加する利益と考えています。
会社側としても設備投資によって売上が増加し、かつ利益が増加することを期待しているはずです。
したがって設備投資資金融資の返済は増加する利益によって10年以内に設備投資資金融資が完済できるかどうかという点が大切です。
現実の銀行融資の審査においても利益による返済が10年超となるのであれば、その設備投資資金融資には原則として消極的な方針となります。
会社に対して設備投資計画の見直しを促し、その設備投資が重荷にならないように再考を求めています。
10年以内に無理なく設備投資資金融資が完済できるかどうか、これが銀行融資の審査目線からではありますが妥当な設備投資計画課どうかの分岐点です。

設備投資の融資の受け方のポイント

設備投資の融資に対する銀行の審査目線を踏まえて、設備投資の融資の受け方のポイントを説明します。

設備投資の目的を明確にする

設備投資は大きく、①新設②増設③更新④修繕の4つに分類することができます。
今回の設備投資の目的はどの分類のものなのかをまずは銀行に明確に伝えてください。

収支計画は保守的なものにする

設備投資の融資を申し込む際には銀行に設備投資後の業績や融資の返済計画の提出が必要不可欠です。
この設備投資の計画ですがよくある悪い例としてはバラ色の計画で銀行に提出をすることです。
銀行から設備投資の融資を受けたいがために良く見せたいと思う気持ちは理解ができるのですが、バラ色の計画は逆効果です。
バラ色の計画を出されても銀行は信用しません。
バラ色の計画ではなく保守的で実現可能性が高い計画を銀行は好みます。

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設備投資の融資の受け方のまとめ

以上、設備投資の融資の受け方についてまとめますと次のようになります。