融資審査マンの見方

不芳情報と銀行融資審査との関係

銀行での融資審査においては融資先から提出を受ける決算書などの分析に加えて外部情報機関の情報を参考にしています。
外部情報機関からの様々な情報を参考にしていますが、芳しくない情報、いわゆる不芳情報に接した場合の融資審査に与える影響について説明をします。

不芳情報とは

銀行は外部の情報機関、例えば帝国データバンクなど複数の情報機関と提携をしており、これらの情報機関からもたらされる融資先の情報を審査時の参考として利用をしています。
この外部情報機関からもたらされる情報で特に銀行が注意をしているのが、融資先に関する芳しくない情報、いわゆる不芳情報です。

不芳情報にはどのようなものがあるか

以下に外部情報機関から銀行にもたらされる不芳情報の代表例をいくつかご紹介します。

不芳情報のよくある例

・手形の市中の金融業者の間に出回っている
・資金繰りが苦しいために支払先に支払猶予の依頼をしている
・過大な設備投資のために資金繰りが悪化している

などです。
これらの不芳情報が必ずしもすべて事実だとは限りませんが、このような不芳情報が出るということは融資先に何かしらの異常な状態が生じている懸念があります。

不芳情報の影響

不芳情報にある融資先への融資審査には次のような影響が出てきます。

審査権限の引き上げ

不芳情報が出ている先に融資を検討する際、本来であれば支店長権限で決裁ができる案件であっても本部審査部権限になることが大半です。
外部情報機関との信義がありますから銀行が外部情報機関からの情報をそのまま融資先に伝えることはしませんが、その不芳情報の影響はしっかりと確認をしなければなりません。
不芳情報どおりに融資先の信用状態が大きく悪化しているのかどうか、不芳情報があるものの信用状態に大きな影響を与えるものではないかどうかを銀行は徹底的に検証します。
そしてその検証が十分にできないと本部審査部権限の案件で審査が通ることはまずありません。

不芳情報があると審査権限が本部審査部権限となり容易には審査が通らなくなる

不芳情報があると銀行からの融資提案は期待できない

不芳情報があると融資審査が相当通りにくい状況になりますから、銀行の営業マンが融資提案を行うことがなくなります。
今までは特に銀行に声をかけなくても必要な時に銀行の方から融資の声がかかっていたものが、不芳情報があると銀行からの融資案内がなくなります。

不芳情報があると銀行からの融資提案がなくなる

不芳情報を消すことは出来るのか

ではその不芳情報を消すことができるのかですが、結論から言いますと不芳情報を消すことはできません。
そもそも銀行は「どこどこの外部情報機関からこのような不芳情報が出ている」などと融資先に情報開示をすることはありません。
したがって融資先は自社の不芳情報が出回っていることすら認識することができないのです。

不芳情報を消すことはできない

不芳情報がある場合の対応方法

自社に関する不芳情報が出回っているかどうかはわからないわけですが、銀行からは今まで受けたことのない細かい、あるいは突っ込んだ質問がなされることになります。
銀行から今まで受けたことがない質問を受けた場合にはそれに真摯に答えてください。
今までそんな質問を受けたことがないなどといって質問に答えないと銀行は不芳情報が与える影響を正しく判断することができません。
正しく判断ができないということは不芳情報の通り融資先に大きな信用状の懸念が発生していると見なさざるを得ないことになりますから融資審査に通ることはありません。
銀行からの質問に真摯に答えるしか対応がないのが現実です。

不芳情報と銀行融資審査との関係のまとめ

以上、不芳情報と銀行融資審査との関係をまとめますと次のようになります。

まとめ

・不芳情報が出回ると銀行の融資姿勢は途端に厳しくなり審査権限は全件が本部審査部権限となる
・審査権限が本部審査部権限になるということは簡単には審査に通らないということ
・融資先は自社の不芳情報が出回っていることを知ることはできない
・不芳情報があると銀行からの融資提案はなくなる
・銀行から普段聞かれない質問を受けることになるが、それに真摯に答えることが不芳情報に対する唯一の対応方法

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