資金繰り

固定資産はなるべく少なくしましょう

お金というものはそのまま置いておいても何のプラスの価値を生み出しません。
お金が使って回してこそプラスの価値を生み出します。
次の図をご覧ください。
お金の循環
とてもシンプルな例ですが簡単に説明します。
製造業を前提にしています。
手元にあるお金を使って製品を作るための原材料を購入します。
お金が原材料に姿を変えたと言えます。
その原材料をもとに製品を製造します。
お金が原材料から製品に姿を変えました。
そしてその製品が販売されて販売代金というお金になります。
見た目は原材料、製品という物の形となっていますが、元の形はお金です。
つまりお金がぐるぐると回転することによって事業が行われ収益を生み出しているいるわけです。

お金の固定化は避けるべき

次の図をご覧ください。
貸借対照表
これはある中小企業の貸借対照表です。
どこが気になるかもうお気づきですよね。
貸借対照表
まず㉔の資産の合計金額をご覧ください。
112,245千円となっています。
これはお金112,245千円がいろいろな形の資産に形を変えて投入されているということです。
さて、ここからがポイントです。
①の流動資産の金額が25,085千円に対して⑫の固定資産の金額は87,060千円となっています。
流動と固定という言葉が出てきましたが、これは文字通り捉えてください。
流動資産はお金が流動的に動く資産です。
固定資産はお金が固定している資産です。
冒頭の図をもう一度ご覧ください。
お金の循環
原材料に投下されたお金は製品に姿を変え、そして販売されてまたお金となって戻ってきます。
お金が動くことで収益を生み出します。
そして原則としてその回転が速ければ速いほど良いのです。
ところが固定資産というのは投下されたお金が回転するのに長時間を要して、なかなか元のお金に姿を戻しません。
つまりお金が固定化しているということです。
もちろん固定資産がすべて悪ということではありません。
例えば製造業であれば製品を製造するための工場は必要不可欠でしょう。
工場がなければ製品を製造することが出来ません。
その工場は固定資産の代表格です。
したがって固定資産をすべて否定することはできません。
しかし繰り返しますが固定資産に投下されたお金はなかなか手元には戻ってきません。
長期間にわたって固定資産として、つまりお金に姿を戻すことなく存在するわけです。
これは資金繰りを圧迫する大きな要因となります。
そして貸借対照表をご覧いただくと固定資産の割合が非常に高いと言えます。
つまり資金繰りが固定化しており資金繰りをとても窮屈な状態、端的に言えば資金繰りが苦しい状態になっているのです。

固定資産はできる限りスリム化しましょう

資金繰りはとにかく回すことが大切です。
そして資金繰りは回りやすいような状態にすることが大切です。
固定資産は資金繰りを固定化し間違いなく資金繰りを圧迫する要素です。
もちろん固定資産がすべて無駄ではありませんし、さきほどの工場の例のようになくてはならない存在でもあります。
しかしなるべく固定資産は少なくしましょう。
なぜならお金が固定化し資金繰りが苦しくなるからです。
無駄な固定資産はますます資金繰りを悪化させるだけです。

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