ご主人と奥さんの借金の返済に関する悩みです。
夫婦の借金の返済が苦しい状態での相談です。
借金の返済が苦しいが借金は返すつもりである場合、どのようにして借金が苦しい状態から脱却することができるのかを融資担当の銀行員が説明をします。
目次
借金の状況
結婚している女性の方からの借金についての悩みです。
家族はご主人とお子さんが2人(3歳と1歳)です。
まずはこの家庭の借金の状況は次のとおりとなっています。
もともとの借金の原因は主人が副業を行うにあたり、その立ち上げ資金として借金を利用したものです。
この女性の借金も主人に頼まれて作ったものです。
クレジットカードは日々の生活費の支払いをお金に余裕がないためにカードで買い物を行い、その結果、現在は利用残高が210万円となっており、毎月分割支払いのリボ払いを利用しています。
家計の収支状況
この借金の返済を含めてこの家庭の収支状況は次のとおりとなっています。
家庭の収入合計が③の300千円に対して生活費の合計が⑱の249千円となっています。
収入から生活費合計を差し引いた残りは⑲の51千円ですから、生活をしていく分には何ら問題はなさそうです。
借金の返済が苦しい理由
しかしこの家庭の収支を悩ませているのは借金の返済です。
借金の返済合計が㉓の125千円となっています。
収入から生活費を差し引いた残りの⑲51千円を超えています。
つまり借金が返済出来るお金がないということです。
足らないお金の額は㉔の74千円です。
この74千円を埋め合わせないと借金がますます膨らんでいき、近い将来に破産も覚悟しなければならなくなります。
収支がマイナスで借金の返済ができない
借金が返済できるようになるには
借金が返済できるようになるには収支が次のような状態になることが必要です。
今回のケースで言いますと収入から生活費を差し引いた残りは51千円です。
この51千円以下に借金の返済額を抑えることができれば、借金が返済できるようになります。
ではそうすれば良いのでしょうか?
収入は簡単に増やせない
まずは収入が増えればそれだけ収支が改善します。
しかし現実には収入を簡単に増やすことは容易ではないはずです。
結果として収入が増えればそれに越したことはありませんが、現在の収入水準を前提に借金が返済できるようにすることがポイントとなります。
生活費も簡単には切り詰められない
収入が増えないのであれば次に考えられるのは生活費を切り詰めることでしょう。
もし無駄な支出があればそれをなくすことは可能だと思いますが、いくら生活費を切り詰めるといっても限界があります。
収入も簡単には増えない、生活費を切り詰めるといっても限界がある。
ではどうすれば良いのでしょうか?
借金の件数を減らす
収入が増えない、生活費はもう切り詰められないという状態で借金が返済できるようになるには借金の件数を減らすことに尽きます。
借金の返済額は件数が多いほど負担が大
基本的に借金の返済額というのは借金の件数が多いほど膨らんでいきます。
この家庭の場合には車のローンが1件、消費者金融が2件、クレジットカードが1件で合計4件あります。
4件合計の毎月の返済額は125千円となっています。
車のローンが毎月50千円、消費者金融の返済が2件合計で25千円、クレジットカードのリボ払いが50千円の合計125千円です。
借金の返済総額は借金の件数に比例して増減する
消費者金融の追加利用で車のローンを完済する
少し荒業とはなりますが消費者金融を追加利用して早期に車のローンを完済しましょう。
消費者金融というのは一般的に利用枠というものが設定されています。
例えば利用枠が50万円であれば、50万円までは追加で借入ができるという仕組みです。
仮に消費者金融の利用残高が40万円であれば追加で10万円を借入することができます。
この追加で借入できる消費者金融を利用して車のローンの任意返済を進めて早期に車のローンを完済するのです。
車のローンが完済できれば借金の返済総額はそれまでの125千円から75千円に減少します。
収入から生活費を差し引いた残りが51千円ですから、あと24千円のところまで来ました。
消費者金融の追加利用で車のローンを完済し借金の件数を3件に減らす
次は消費者金融を完済する
車のローンが完済できれば次は消費者金融2件の完済を目指します。
一挙に2件の消費者金融を完済することは無理が生じますから、まずは1件の消費者金融の完済を目指します。
ご主人の消費者金融の返済が15千円ですから、やはり奥さんの消費者金融を追加利用してご主人の消費者金融の完済を目指します。
ご主人の消費者金融が完済できれば借金の返済総額は60千円となります。
収入から生活費を差し引いた残りの51千円にほぼ近づきました。
この後は自力で何とか奥さんの消費者金融とクレジットカードのリボ払いを返済に注力してください。
ここまでくれば借金の完済はほぼ手中の状態です。
旦那と私の借金が苦しいのまとめ
以上、借金の返済が苦しい状態からの脱出についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・借金の返済が苦しい場合には借金の件数を減らすことを優先する
・借金の件数が減れば返済額は必ず少なくなる