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銀行融資の基本

ペット関連のお店の新規開業費用を銀行融資で受けたいのですが

店舗の新規開業に関わる費用は銀行融資の対象です。
新規開業資金融資の申込ポイントなどをご案内します。

質問

現在ペット用品店に勤務しています。
近い将来に自分でペット関連のお店を開店したいと思っています。
お店の開業にあたり銀行融資が受けられればと思います。
ところで銀行融資は実際にお店の建設を始めたり開店したりしないと受けられないのでしょうか?
銀行融資が決まってから安心してお店の建設に取り掛かりたいのです。

創業融資

今回のケースはペット用品店を独立して個人で開業するにあたっての資金需要となります。
要するに創業資金ですね。
創業にあたっての必要資金は銀行の融資の対象です。

開業前から融資は受けられる

開業資金の融資は開業してからでないと融資が受けられないということはありません。
むしろ開業前に融資の申込をして開業にあたり必要な資金として融資が受けられるのです。
ペット用品店を開業するには店舗の内装工事資金や備品などいろいろな資金が必要となりますが、これらは開業資金融資の対象です。

注意点

この開業資金融資には注意点があります。
ここでは例として内装工事費用を開業資金として融資を受ける場合で説明をします。

先に支払ってはいけない

内装工事費用として開業資金の融資を受ける前に、とりあえずということで手元の資金で工事業者に費用を支払ってはいけません。
先に手元資金で支払うとそれは融資の対象外となってしまいます。
基本的に銀行の融資というのはこれから、つまり将来支払うこととなる資金が融資の対象となります。
すでに支払ったものは融資の対象とはなりません。
したがって内装工事費用の融資を申込みつつ、とりあえず手元の資金で工事業者に代金を支払うとそれは融資の対象外となってしまいます。
銀行融資の実務としては工事業者の支払時期に合わせて融資が実行されます。

資金使途違反に注意

仮に先に手元の資金で工事代金を支払い、融資は別の目的に使用するとそれは資金使途違反となります。
資金使途違反となればその融資は全額ただちに返済をしないといけないこととなります。
銀行の融資は資金使途通りに使用しなければなりません。
内装工事費用での融資であればそれは内装工事費用の支払に使用しなければなりません。
資金使途違反にはくれぐれも注意をしてください。
したがって内装工事費用として開業資金の融資を受けたいのであれば、銀行と工事費用と支払時期をきちんと説明しながら、余裕をもって融資の申込をしてください。
特に今回のような開業資金は審査時間がかかります。
1週間や2週間では無理です。
1ヶ月から1ヶ月半程度は融資実行まで時間がかかりますから、計画の早い段階で銀行に融資相談をしてください。

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